たまりば

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2012年10月25日

オールウェイズ・アウトナンバード、ネヴァー・アウトガンド

グランジ、ラウド、ヒップホップ、パンク、
ハウス、ハードコア、ジャングル、レゲエ、
ブレイクビーツ、テクノ、スカ、メロコア、
レイヴ、メタル、デジタルロック・・・

正直言って、誰も明確な線引きはできないんじゃないかと思う、
ジャンルと手法のカオス状態を
『ミクスチャー』『オルタナ』
という言葉でひとつに括った90年代。

自らがカッコ良いと思えるサウンドを追求した結果、
『なんでもアリ』を選択したアーティストが多くみられました。

その『なんでもアリ』のアーティストの中、
ダンス、クラブミュージックから出てきたエレクトロニカ系が
アンダーワールド、ケミカルブラザーズ、
そしてこのザ・プロディジー。


コチラの『オールウェイズ・アウトナンバード、ネヴァー・アウトガンド』は
デジタルロックの金字塔といわれ、全世界で1000万枚を売り上げた
『ザ・ファット・オブ・ザ・ランド』
通称『蟹のやつ』から7年(なげーよ)、2004年のアルバムです。

のっけからミニストリーやナインインチネイルズを彷彿させる、
破壊力満点の分厚いディストーションが炸裂、
そこに東洋の旋律で奏でられる独特のメロディが乗り、
洗脳して異次元へ導くような浮遊感を醸し出します。

どのジャンルでもそうですが、大御所、売れっ子になるほど
期待を裏切れないプレッシャーと進化を見せなければならないプライドで葛藤し、
意外と面白くない、無難なアルバムができたりします。

しかし流石はプロディジー。

過去を踏襲しつつ、超えながら、応えながら、
次のステップを確実に踏み出すしている、
タイトで緊張感のあるアルバムを炸裂させました。

早さと激しさで誤魔化すのではなく、中枢神経に訴えかけるといいますか。

時の流れは早く、流行は廃れ、すぐに過去のものになりますが、
ある一線をこえると普遍的なものへと進化します。
定番化します。

それを成し遂げたのがこのアーティストですね。

なんつーか、
ロックではない、ロックな一枚ですな。




  

  • Posted by グレイトさん at 08:35Comments(0)

    2012年09月28日

    キッキング&スクリーミング

    スキッド・ロウで世に飛び出し、
    ソロ活動やミュージカルでキャリアを積み上げてきた
    『ブレーキの壊れたダンプカー』こと、
    セバスチャン・バック。

    世の中にシンガーは数多くいますが、
    こんなにセクシーでワイルドな人はなかなかいません。

    年齢とともに歌唱力があがり、音楽的な幅も広がり、
    それでいながらセバスチャン・バック然とするこの声。

    『FOREVER WILD』 を座右の銘とするだけあって、
    オジー・オズボーンやロブ・ハルフォードのように、
    生涯ヘヴィなシンガーなのでしょう。

    よく練られた曲は往年のスキッド・ロウのようなパンク感は薄いものの、
    優秀なミュージシャンによる良質なハードロックであり、
    まさにキックしてスクリームしている、パワフルなアルバム。

    セバスチャン・バックの魅力が詰まった一枚です。

    ガンズがアクセル・ローズの声であるように、
    モトリー・クルーがヴィンス・ニールの声であるように、
    この声がセバスチャン・バックですね。


      

  • Posted by グレイトさん at 23:12Comments(0)

    2012年08月31日

    ライヴ・アット・リーズ



    ザ・フー。

    のちに伝説となるバンドが凌ぎを削っていた1960年代から70年代、
    最高の音楽と無敵のライヴ・パフォーマンスで圧倒的な存在感を放った4人組。


    レッド・ツェッペリンやブラック・サバスと並び称される、
    偉大なる伝説のバンドです。


    このアルバム 『ライヴ・アット・リーズ』 は、
    その名の通りリーズ大学におけるライヴ。

    『ロックオペラ・トミー』 で世界を席巻していた時代、
    バンドがまさに向かうところ敵なしの状況で録音された
    伝説のドキュメントです。


    1970年のオリジナル版は6曲、
    1995年の25周年エディションは14曲、
    2001年のデラックス・エディションは33曲と、

    時代を追って再発されるごに収録曲が増え、
    その度に名演奏が評価される珍しいアルバムです。


    バンドリーダーのピート・タウンゼントから、
    ノイズを除去しないように指示が出されているなど
    バンド全盛期のリアルな記録として
    圧倒的な価値をもつアルバムであり、
    ニューヨーク・タイムズが
    『史上最高のロック・ライヴ・アルバム』
    と評したのもダテではありません。


    オリジナル版の収録曲は少ないにもかかわらず、
    そのテンションは半端ではなく、聴き応えがあります。


    いわゆる 『名盤』 といわれるものは、
    こういうモノです。

    収録曲が少ないからといって バンドの存続が危うくなる訳ではありません。

    まさに文句なしの、何かのスイッチが入る 1枚です。

      

  • Posted by グレイトさん at 00:51Comments(0)

    2012年07月31日

    ホテル・カリフォルニア




    イーグルスの 『ホテル・カリフォルニア』。


    さすがに説明するのもおこがましい、
    代表曲中の代表曲を収録した無敵のアルバム。

    しかし、その表題曲が有名すぎて
    『イーグルスってホテル・カリフォルニアのバンドだよね』
    ってなってしまうのです。

    いや、そうなんだけれども。
    たしかに、そうなんだけれども。

    絶対的な曲ですし、歴史に残る曲ですけれども。


    イーグルスはその実、非常に多彩な心地よいロックを聴かせるバンドで、
    コーラスのキレイさはお手本レベルですし、
    子供から大人まで馴染みのよい絶品メロディは秀逸ですよね。


    このアルバムが出る前の 『グレイテスト・ヒッツ』 が
    マイケルジャクソンの 『スリラー』 を凌ぐ売上枚数を誇っていることからも
    『ホテル・カリフォルニアのバンド』 でないことは確かなのです。

    アメリカだけで2900万枚とか、もうよくわからない数字でしたよ、たしか。

    とはいえ、このアルバムが素敵なのは確かなもので、
    世界で2000万枚とか。

    商業ロックに対する皮肉に富んだ知的な歌詞や
    芸術的な曲構成、豊富な旋律、確かな腕前がバンドの無敵さを象徴します。

    バンドとしてはブレイクした後で、『次もすごいアルバムなんだろう』 という
    高いハードルを世間が設けたところを がっつり超えていく、という離れ業。

    緊張感漂う、名盤です。






      

  • Posted by グレイトさん at 01:02Comments(0)

    2012年06月29日

    ライヴ・イン・ハイドパーク

    デビュー当時から圧倒的な個性を放ち、
    進化を遂げながらロックの頂点に君臨するバンド、
    レッド・ホット・チリ・ペッパーズ。

    かつてアビーロードをソックス1枚で歩いたアーティストは、
    世界最強の音楽を生んでいます。

    この 『ライヴ・イン・ハイドパーク』 は、
    2004年のライヴで、バンドにとっては初のオフィシャルなライヴ・アルバム。


    曲目はメロディに重きをおいてさらなる飛躍を遂げたアルバム
    『カリフォルニケイション』『バイ・ザ・ウェイ』 からの楽曲が中心で、
    その中にゴッタ煮ロックと形容されたエネルギッシュな初期のナンバーを混ぜている形です。

    面白いことに、初期と近年をアルバム単位で聴き比べると音楽的な変化がかなりあるのですが、
    ライヴでセットリストとして組まれていると全く違和感がないんですね。

    行き止まりのない豊富なアイデンティティがうかがえる、
    無敵のパフォーマンス、最高のドキュメントです。


    当然のように軽快なジャム・セッションから始まるライヴは
    名曲、代表曲、カバー曲とバンドの魅力を余すことなく伝える楽曲が並びます。

    改めて聴くと本当に余計な装飾や、無駄な音のない、
    4人の優れたミュージシャンが真っ向勝負でおこなう、リアルなライヴ。

    歴史に残る、見事な名盤です。



      

  • Posted by グレイトさん at 02:19Comments(0)

    2012年05月30日

    ドクター・フィールグッド

    ハードロック界の毒の花、モトリー・クルー。
    1989年の全米ナンバー1アルバム 『ドクター・フィールグッド』です。

    前作 『ガールズ・ガールズ・ガールズ』に伴うツアー中に
    『ニッキー・シックスが死にかける』
    という破天荒の極みがあり、ドラッグと決別。
    ミュージシャンとしての情熱をストレートに、クリーンな状態で解放させた、
    バンド史上の最高傑作です。

    ワイルドさを失わず、骨太でシンプルでありながら、
    明るいパーティー感もあるポップさ。 これは聴きやすい。

    音は豪快なハードロック、メロディやコーラスはキャッチーという
    往年のチープ・トリックやエアロスミスを彷彿させる絶妙のバランスです。

    アルバムを通して高いテンション、高いクオリティ。
    虚仮威しの派手さやケバケバしさではなく、地に足のついた正統派。

    スティーヴン・タイラー、ブライアン・アダムスなど
    豪華ゲストが参加というのも華を添えますね。

    テクニックで上回るアーティストは沢山いても、
    総合的なカッコ良さではやっぱり別格。


    信じられないなら5曲目を聴いて、
    キックスタートされてみればいいじゃない。



      

  • Posted by グレイトさん at 01:20Comments(0)

    2012年04月05日

    バック・トゥ・ベッドラム

    ジェイムズ・ブラント。

    職業軍人からシンガーソングライターに転身という
    余りにも異色な経歴をもつイギリスの吟遊詩人です。


    ジャンルでいうとフォークロックというか、
    メロディアスなアコースティックもの。

    透き通った声と哀愁の溢れる曲、
    そしてシンプルで力強いメッセージが素晴らしいです。

    このアルバム『バック・トゥ・ベッドラム』は
    ジェイムズ・ブラント自身が自らを見つめ直していくような内容になっており、
    とくに戦場という惨事を目の当たりにした経験からくる
    『ノー・ブレイヴリー』は秀逸です。


    そしてなんと言っても有名なのはCMでもおなじみ、
    世界的な大ヒットとなった
    『ユー・アー・ビューティフル』でしょう。

    シンプルな感情表現を何度となく歌い、現実と向かい合う。

    元軍人とか、PVの飛び込みとか、シリアスな歌詞とか、
    論議すると色々とあるのですが、
    そんな批評をしてても曲が変わるわけではありません。

    良いメロディに素敵な声。

    それで音楽の目的は達成してるんですよね。



      

  • Posted by グレイトさん at 19:30Comments(0)

    2012年03月13日

    ラヴァーボーイ

    80年代に人気を博したロック・グループ、
    ラヴァーボーイ。


    サントラ提供曲のバラード 『オールモスト・パラダイス』 や
    『ヘヴン・イン・ユア・アイズ』、
    80年代オムニバスの常連 『ワーキング・フォー・ザ・ウィークエンド』、
    豪快なコーラスの 『ラヴィン・エヴリ・ミニット・オブ・イット』など
    MTV世代には耳慣れたヒット曲が目白押しのバンドです。


    私はたしか高校生の頃に初めて聴いて
    チャラチャラしたイメージで好きになれなかったのですが、
    改めて聴くとストレートで骨太、それでいて耳当たりのよい
    イカしたハード・ロックですね。

    独特のポップ感はチープ・トリックあたりに通じるモノがあります。


    ヴォーカルは時にエリック・マーティン的にセクシーで、
    一緒に歌いたくなる覚えやすいメロディは大きな魅力ですね。

    高校生のころの私はそれこそガンズとパンテラを信仰していて
    極悪っぽいバンドしか好きにならなかったので、
    この『人気があってハッピーでセクシーな感じ』
    をチャラチャラしていると勘違いしたのですね。
    勿体ないことです。

    考えてみればアクセル・ローズもスティーヴン・タイラーも、
    ミック・ジャガーもフィリップ・アンセルモも、
    それぞれのファンに人気があって、
    それぞれのハッピーさを提供していて、
    それぞれのセクシーさを思いっきり放出してるんだよなぁ。


    必要以上に複雑な曲を聴きたいワケじゃなければ、
    気持ちよくテンションがあがるこういうバンドがいいですね。

      

  • Posted by グレイトさん at 20:26Comments(0)

    2012年03月02日

    バーン・マイ・アイズ

    オルタナ最盛期、ヘヴィメタル不毛といわれた90年代。

    様式系や正統派のバンドが存続の危機にさらされる中、
    スラッシュ・メタルをグルーヴと融合させる進化を遂げ、
    トレンドを粉砕することで居場所を確立したバンドがいました。


    ヘヴィメタル界の核弾頭、
    マシン・ヘッド。

    サンフランシスコ、ベイエリアから
    ダイナミックな轟音と共に生まれたデビュー・アルバム
    『バーン・マイ・アイズ』 です。


    このバンドの魅力はなんといっても見事な曲展開。

    ハーモニクスを織り交ぜた独特のリフ・ワークと多彩なリズム、
    複雑ながらもシンプルに聴こえるアレンジの妙。

    時折見せる、横ノリから縦ノリに切り替わる激走スラッシャーっぷりは
    巨大なイノシシがステロイド注射をして突進するような圧力。

    この暴発するようなダイナミズムは、圧巻の一言に尽きます。

    高いテクニックに裏付けされたヘヴィメタルの亜種としては
    パンテラと同系統のアプローチといえますが、
    まさに 『俗悪』 に匹敵する最強のぶっ飛ばしヘヴィメタルです。

    無条件に体をつき動かす、向かうところ敵ナシの傑作ですね。

      

  • Posted by グレイトさん at 22:51Comments(0)

    2012年02月15日

    プロボット

    ニルヴァーナのドラム、
    フー・ファイターズのフロントマン。

    90年以降のアメリカン・ロックの牽引者のひとり、
    デイヴ・グロールが2003年にブチかましたプロジェクト、
    『プロボット』 です。


    前出の2バンドがいわゆるオルタナ、グランジ、ロックだとして、
    こちらは音楽的に似たものではありません。


    ここで聴けるのはリフ、リフ、リフの洪水。
    遊び心というか、大好きな音楽なんでしょうね。

    完全にハードコア、ヘヴィメタルの世界です。


    全11曲、1曲ずつゲスト・シンガーを迎えて作られているのですが、

    クロノス、マックス・カヴァレラ、レミー・キルミスター、
    リー・ドリアン、キング・ダイアモンドなど
    世界各国から参加しているミュージシャンの顔ぶれを見ても
    超豪華・極悪系シンガーが大集合です。

    およそ普通のロックファンには馴染みのないメンツかもしれませんが。


    とにかく半端じゃない敬愛ぶりが伺える、
    いいアルバムです。



      

  • Posted by グレイトさん at 10:49Comments(0)

    2012年02月02日

    チキンフット

    チキンフット。

    2009年鮮烈デビューの、
    アメリカン・ハードロック超大型新人(笑)です。

    冗談か本気かわからないバンド名は置いておいて、
    メンバーを解説していきます。
    ちなみに、有名なメンバーは解説不要としますので悪しからず。


    ヴォーカルのサミー・ヘイガーさんは解説不要。
    ベースのマイケル・アンソニーさんも解説不要。
    ギターのジョー・サトリアーニさんも解説不要で、
    ドラムのチャド・スミスさんも解説不要ですね。

    以上4名、チキンフットの皆さんです。


    つまり声とベースがヴァン・ヘイレン脱退組、
    ギターが天才、ドラムがレッチリ。

    このメンバーでハードロックをやって、
    カッコ良くないわけがない。
    そりゃもう極上ですよ。

    プロジェクト的なバンドですが、
    忙しい合間にライヴもやって、新作も作って、
    しっかりと活動しているのがとてもステキ。

    大ベテランが 『好きでやってる』 っていう純粋さがたまらないです。

    しかし衰えを知らない人達ですね。

    すげぇ。



      

  • Posted by グレイトさん at 08:27Comments(0)

    2012年01月18日

    超怒級怒涛重低爆音

    幼子の声からなんかピコピコした機械音。

    プログラムされたリズムに乗れると思ったら、
    暴発したように歪んだギターが鳴る。

    低音域で凄まれる歌は無慈悲で不快。

    ここまではデスメタルの亜種かな、と思うのですが、
    サビには驚くほど清涼感のある爽快なメロディが解き放たれる。

    スティーヴ・ヴァイのバンドから世に出て以来、
    様々なスタイルでアルバムを作成しているデヴィン・タウンゼンド。

    そのデヴィン・タウンゼンドの数多いプロジェクトの中で、
    最もアグレッシヴ、最も壮絶、最もヘドバンなバンド、
    ストラッピング・ヤング・ラッド。


    ツッコミたくなるけど言い得て妙なアルバムタイトルは
    超怒級怒涛重低爆音。

    それは圧巻の音楽性は怒涛のノイズにメロディを溶け込ませた、
    ヘヴィメタルを超えたヘヴィメタル。

    最も耳に痛いものと最も耳に心地よいものの融合です。


    台風に耳を傾けてみると、実は美しいメロディが流れていた、
    そしてその台風もメロディも自分で作っている、
    という感じを想像していただけるとわかりやすいでしょうか。
    『似た』 バンドすら聴いたことがありませんね。


    デヴィン・タウンゼンド、まさしく鬼才。

    天晴れです。


      

  • Posted by グレイトさん at 23:21Comments(0)

    2012年01月04日

    マジック・アンド・メイヘム

    精密かつ高密度の音楽性に、神話の空気をまとう。

    孤高の壮厳さでメロディック・デスの黎明期から第一線を張り続ける、
    欧州屈指のブルータル・バンド、アモルフィス。


    本国フィンランドではゴールドディスクを獲得する程のバンドなので、
    お母さんがちょっと夕飯の買い物に・・・なんて時に
    カーステレオからアモルフィスを流していたり、
    パリッとキメたビジネスマンが通勤電車でアモルフィス聴いていたり、
    学校の授業で 『今日はアモルフィスの曲を合唱です』 みたいな感じなのでしょうか。

    フィンランドいいなぁ。


    括りとしてはデスメタルとされますが、奥の深さはその範疇ではなく、
    実際にはデス声を使う迫力ある正統派メロディック・ヘヴィメタルであり、
    正しい言い回しかどうかは微妙ですが、『聴きやすい』。

    さらにフィンランドの民族音楽を取り入れて高次元で融合させる大技も見事。

    世界でもなかなか類を見ない、 『慟哭の神秘的暴虐』 を誇るバンドですね。
    (なんだそりゃ)


    このアルバム 『マジック・アンド・メイヘム』 は、
    バンドの長い歴史の中で初期にあたる時代の代表曲を再レコーディングした企画版。
    いわば新ラインナップによる初期ベストという豪華な1枚。

    収録曲はオリジナルの持つ破壊力を損なうことなく、
    ヴェテランならではの貫禄ある安定感とクリアな音になっており、
    素晴らしいバンドであることを再認識できます。


    なかでも圧巻は欧州屈指のラウド・シンガーのトミ・ヨーツセン。

    この男が放つ絶唱は、低音域の声で表現することの出来る最大値でしょう。


    バートン・C・ベルやデヴィン・タウンゼンドが好きならこの人も好きなはず。

    何かを表現する手法を 『芸術』 といいますが、
    鍛え上げた声もまた、ひとつの芸術ですよね。


      

  • Posted by グレイトさん at 23:14Comments(0)

    2011年12月30日

    テディ

    テディ・ペンダーグラス。


    フィラデルフィア発のソウル・ミュージックを
    通称フィリー・ソウルというのですが、
    そのフィリー・ソウルの伝説のアーティストです。


    それにしても、マーヴィン・ゲイやジェームス・ブラウンを例にあげるまでもなく、
    ソウル・シンガーは誰もが凄まじくセクシーでゾクゾクする声を発しますね。


    『霊長類ヒト科を代表して、俺は濃いぜ』
    みたいな主張を感じるジャケット写真には何の異論もなく、
    装飾のない野生のフェロモン垂れ流しっぷりに脱帽です。


    アップテンポの激しい曲も、柔らかなバラードも、
    持ち前の濃さを出しながら深みのある歌いこなし。

    本当に素晴らしいシンガーですね。

    クセになる曲調はどこか懐かしく、
    昭和の歌謡曲の趣がこういったところから来ていることがうかがえます。


    テディ・ペンダーグラスの曲の中では日本で最も有名であろう
    『ドゥーミー』 はこのアルバムの6曲め。

    『ヒゲダンスの曲』 と言ったほうがわかりやすいですね。


    どんなにハスキーに歌っても割れない声。

    カッコいいですねぇ。


      

  • Posted by グレイトさん at 12:02Comments(0)

    2011年12月02日

    エッヂ・オブ・インサニティ

    トニー・マカパイン。


    ピアノ、ヴァイオリン、ギターをはじめ
    あらゆる楽器を壮絶に弾きこなすうえ、
    驚異的な作曲能力を持ち合わせるという、
    文字通りグレイト・ミュージシャンです。


    あらゆるアーティストとのスタジオワークや
    スティーヴ・ヴァイなどのライヴのサポートをこなしながら
    ハイペースでソロアルバムを作り続けていくそのアイデンティティは、
    『褐色のイングヴェイ』 という異名すら物足りなく感じます。


    そんな最強のミュージシャンが世に出た最初のアルバムがコチラ、
    『エッヂ・オブ・インサニティ』 。

    ちなみに全曲インストです。


    ベースにビリー・シーン(しかしどこにでも顔を出すねこの人)、
    ドラムにスティーヴ・スミスという布陣から想像できるように、
    緊張感バリバリのスリリングな曲ばかり。

    ヴォーカルがないかわりに、しっかり楽器が歌います。


    前述のイングヴェイ的フレーズ
    『とぅるらりりりらり、で1秒』
    も確かに随所にありますが、
    実はザック・ワイルドのような
    『どぅくどぅくばらばば、で1秒』
    という力ワザもシッカリと顔を見せており、
    それらも含めてトニー・マカパイン節。

    『カッコいいハードロック・ギター』

    をお腹いっぱいに堪能することができます。

    まさにロック・インストの金字塔。

    凄いですねぇ。


      

  • Posted by グレイトさん at 21:45Comments(0)

    2011年11月12日

    シャイン・オン

    20世紀最高の発明といわれるロックンロール。


    なぜロックンロールが素晴らしいかというと、
    歴史を軽んじることなく、正しい継承者が常に存在しながら、
    それでいて進化を続けているからではないでしょうか。


    たとえば 『モダン』 と評されるロックンロールバンドも
    ビートルズの影響なしには存在しないでしょうし、
    ジミ・ヘンドリクス抜きにロック・ギターの歴史が語られることはありません。

    ブラック・サバスを否定してヘヴィメタルはできないし、
    ヴェノムがなければスレイヤーもいない。


    もちろん、クラシックやジャズから派生していることを考えると、
    深追いすれば手拍子や草笛と、人類の起源までいくのでしょうが、
    そんな歴史を紐解いていくような楽しみもまた、オツなものですね。


    まぁとにかく、人によって解釈は違えど
    『古き良き』がなければ現在の『良い』の基準もないワケです。


    さて、そんなこんなで若くしてレトロなオーストラリアン、
    JETのセカンド・アルバムです。


    一言でいえば、
    『良いバンドの良いアルバム』
    ですね。


    デビューアルバムにおいて『懐古主義』 とも揶揄された
    ストレートなロックンロールはもちろん健在。

    さらに押し引きを組み込んだ曲展開は、いい意味での進化ですね。

    単なる爆走ロックンロールで終わらないのは、
    タメを充分に利かせたアレンジの妙。

    ジャンルは違いますが、
    メタリカの得意とする空間の作り方に似てますね。


    すでに貫禄すら感じるこの雰囲気。

    好きですねぇ。


      

  • Posted by グレイトさん at 08:19Comments(0)

    2011年11月06日

    ミニー・リパートン

    音楽史の一角。

    5オクターブの声を持つシンガー、
    ミニー・リパートンです。


    60年代にグループやバンドでキャリアを積み、
    ジャズ、ロック、フュージョン、ポップスと
    多岐にわたり魅力を発揮するスッゴい女性なんですね。


    長い下積みからソロデビューし、
    これから、という時に乳ガンで片方の乳房を切除する苦節、
    それを公表して運動を広め、大統領から表彰を受けるも
    ガンが転移して31歳で生涯を閉じますが、

    『わたしはハッピーな人間だからブルースは歌わない』

    と常に前向きに生きた、あまりにも素晴らしい人格者。


    才能に惚れ込んだスティービー・ワンダーが
    全面プロデュースをしたことからも、
    いかに優れたミュージシャンであったかが伺いしれるってもんです。


    『ららららら・ららららら・ららららら〜ら・ら・ら・ら・らぁ』

    で有名な 『ラヴィン・ユー』 は世界中でカヴァーされていますが、
    もともとはこのミニー・リパートンがオリジナル。

    子供を寝かしつけるときにかけていた曲だそうです。

    そう知ってから聴くと、たしかに誰のどんなバージョンよりも
    『音が少ない』 。

    声とメロディの美しさが際立つ名アレンジですね。


    人類が生存する限り、聴かれ続ける曲でしょう。


      

  • Posted by グレイトさん at 23:41Comments(0)

    2011年10月31日

    パープル・クロニクル

    ディープ・パープル 『紫のハコ』。

    『ハコ』 は何かよくわからないけど、
    変換できない漢字だった。


    この25周年を記念して編集された3枚組は
    1枚め2枚めはベスト、3枚めはなかなかレアな
    各曲のシングルバージョンとかを収録した企画盤。

    まぁ90年代に25周年だから今ではもう凄まじい経歴ですけど。

    ディープ・パープルはやたらベスト盤が多いバンドですが、
    第1期〜第4期にかけて代表曲が集中しているので、
    それらがほぼコンプリートされているという意味で、
    個人的には最も手軽、かつモレが少ないと思っています。


    しかも年代順に収録されているので、
    クラシックの要素を取り入れたロックから
    アグレッシブなハードロックへと変化していく流れも断片的にわかりますね。


    しかしこう聴いていくと、
    第2期のイアン・ギランと第3期のデヴィット・カヴァーデイルの
    インパクトが強いので過小評価されがちですが、
    第1期シンガーのロッド・エヴァンスも相当の使い手です。

    深みのある、非常にカッコいい声の素晴らしいシンガーですね。


    確かに 『スピード・キング』 や 『バーン』 を歌う想像はできませんが、
    『ハッシュ』 『アンセム』 は最高にハマっています。

    ジョン・ロードとの相性がいいんでしょう。


    そして、いつの時代も素晴らしいのがドラムのイアン・ペイス。

    手数が多く、スイング感があってパワフルなドラムは、
    バンドの音を唯一無二のものに仕上げています。

    間違いなく世界最高峰のミュージシャンのひとり。


    常に仲違いをしていて解雇と脱退が度重なっていた時代、
    妥協をせずエゴを出すからこその緊張感。

    型にはまったカラオケ的なものとは全く異なるライヴ感。

    いち時代を築いたバンドの、片鱗を確認するにはもってこいです。


      

  • Posted by グレイトさん at 07:16Comments(0)

    2011年10月01日

    ホーセス

    『ホーセス』。


    70年代、ニューヨーク・パンクの女王、
    パティ・スミスのデビューアルバムです。


    とはいえ、このアルバムで聴ける音楽は
    『パンク』 という言葉から連想されるものではないと思います。


    パンクというと、
    時代によってはメロコアやポップロック風であったり、
    90年代に遡ってはグランジやオルタナであったり、
    さらに遡ってはハードコアであったり、
    あるいはニューウェーブであったりします。


    ではパティ・スミスがどこに属するかというと
    上記のジャンルには該当がない。

    単純に音で分類するのであれば、『ロック』 でしょう。

    ジャニス・ジョプリンやドアーズのような、
    ブルージーでかつ鍵盤が印象的な、
    空間のあるロックンロール。

    ならず者がバンドを組んだだけでは到底たどり着けない、
    緊張感のある美しい音楽的芸術です。


    それでもパティ・スミスが
    『パンクの女王』 と称されて違和感を感じないのは、
    歌詞と声、それに生き様からくる印象でしょう。


    世の中の流れよりも、自分の体を巡る血の流れを信じて、
    『表現者』 として生きる。

    実際にバンドのアンサンブルは
    演奏の上に歌がのっている、というよりは
    『朗読と演奏』 に近いものがあります。

    それがバンドの音として成り立っているのは、
    まさにアーティストとしての力量。

    ジャケットの雰囲気そのものの、ある種の寂しさ、
    クールさ、退廃的な雰囲気すら感じる中にある、
    凄まじい熱量。


    それは確かに、パンクのもの。


    さすが女王。
    さすが名盤。


      

  • Posted by グレイトさん at 08:42Comments(0)

    2011年09月06日

    ザ・フレディ・マーキュリー・アルバム

    ロック史に燦然と輝くバンド、クイーンのシンガーであり、
    人類史上屈指のエンターテイナー。


    説明不要のフレディ・マーキュリーです。


    こちらの『ザ・フレディ・マーキュリー・アルバム』は、
    ソロ活動における代表曲を集めた決定版。


    それにしても、なんて潔いアルバムタイトルなんでしょう。

    このタイトルを聞いて、
    『おっ、エルヴィス・プレスリーか』
    と思う人はいないですよね。


    とはいえタイトルの示す意味としては

    『あの〜、すみません。これはフレディ・マーキュリーのアルバムなんですけど』

    という気弱な郵便配達員みたいなものではなく、

    『聴けこのヤロー。これがフレディ・マーキュリーの音楽だ』
    というレスラーじみたニュアンスを感じます。

    (レスラーじみた、という日本語があるのかは知りませんが)


    しかし突き抜けた人というのは、本当に凄いものを作ります。

    クイーン自体、もともとロックの範疇には入りきらないバンドですが、
    ソロでは輪をかけて孤高の芸術家ですね。


    時に細く、時に力強く、
    奔放にして豪快、そして繊細。表現者としての究極です。

    マイケル・ジャクソンのオーラと同じ異次元のレベルですね。


    モンセラート・カバリエと共演した生命を讃える名曲
    『バルセロナ』 はまさに圧巻。

    知っておかないと損する曲です。


      

  • Posted by グレイトさん at 08:39Comments(0)