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2007年12月21日

ジルトイド・ジ・オムニシェント

スティーヴ・ヴァイに見出されて世に出たエクストリーム・ヘヴィ・ミュージックの鬼才、デヴィン・タウンゼンド。
ヴォーカリスト兼ギタリスト兼ベーシスト兼キーボーディスト兼プログラマー兼プロデューサー兼エンジニアという、グレイトなアーティストです。

『エンヤ』から『フィア・ファクトリー』まで自分のモノにしているかのようなすさまじく豊富な音楽性を持ち、
それを数多くのプロジェクトとコンセプトで表現。
年間2〜3枚という驚異的なペースでアルバムを作り続けてきました。
しかもそのアルバムというのがそれぞれ音楽性が異なるもので、
超重量爆撃的な怒涛のノイズ、
内省的なプログレッシブ・ロック、
解放感のあるメロディに満ち溢れて空を舞うようなヘヴィ・ロック、
ふざけたパンク、
みずみずしいアンビエント・ヘヴィ・ロック・・・
などなど、ホントに音楽的な幅が非常に広いアーティストなのです。
しかもどれもがハイクオリティ。スゴいです。


このアルバム『ジルトイド・ジ・オムニシェント』は
そんなデヴィン・タウンゼンドの集大成といえる内容で、

異常なほどのヘヴィネス
激烈を超越した轟音の洪水
とめどなくどばどばと溢れ出るメロディ
地を這う低い声と天女のような柔らかい声の融合
シリアスかつコミカルなキャラクター

といった要素を全て網羅した、言わばまさしくデヴィン・タウンゼンドそのもの。

誤解を恐れずに言うと『音楽に病んでいる』という表現がピッタリです。

私の最も好きなのは5曲目『ハイパードライブ』。
この美しさは絶品ですぞ。

  

  • Posted by グレイトさん at 01:22Comments(0)