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Posted by たまりば運営事務局 at

2009年04月11日

レイン・イン・ブラッド

ツービートを軸に
パターンを次々と変え、
崩れ落ちるかのような手数で
圧倒するリズム。

鳴りっぱなしにも聴こえるほど
通常の4倍速くらいで
爪弾かれるギター・リフ。

絶叫と怒号を伴って、
たたみかけるように歌う
威圧的なヴォーカル。

一切の妥協を排除した
狂気そのものの音楽性は、
アンダーグラウンドを背負う
自信と無敵の誇れ。

言わずと知れた帝王、
スレイヤー。

あまりに内容が過激すぎて
配給するレコード会社が
なかなか決まらなかったという
いわく付きの通算3枚目は、
米国ナショナル・チャートで
50位代にランキングされる
脅威の偉業を成し遂げた
メジャー・デビュー作。

スラッシュ・メタルが世界を制圧するまでの
歴史を語るのに絶対に外せない最重要アルバム、
スレイヤー不朽の金字塔。

『レイン・イン・ブラッド』。

全10曲で30分足らずという短さながら、
普通のヘヴィ・メタルなら2時間分くらいの音が入っている
このアルバム。
仮に通勤時間が片道1時間だと、行き帰りで4回聴けます。
週休2日でも週20回。
なんて幸せな毎日なんでしょう。


1曲目にスラッシュ・アンセム
『エンジェル・オブ・デス』。
切り裂くリフに続いて絶叫、はじめに聴こえる声は
『アウシュビッツ』 というフレーズ。

配給がメジャーであろうと、インディーズであろうと、
アンダーグラウンドの帝王たる存在感に一遍の曇りなしです。

そのまま慣れていない方が聴くと、
全曲同じに聴こえる曲が10曲。
早い早い。
意識を集中させていないと聴いていられないでしょう。
曲間もないので、気付くと次の曲になります。
だから、『聴く覚悟』が必要になるんですね。


10曲目『レイニング・ブラッド』は、
『スラッシュ・メタルのライヴで、
最もオープニングに適した曲』
と認可を受けている名曲。
これは押さえておかなければいけませんね。


『怪物は、進化ではなく深化を選んだ』
と、のちに語られるスレイヤー。

ころころと方向性を変えることを嘲笑うかのように、
いまに至るまで、一度も音楽性がブレず、
期待を裏切らず、君臨し続けています。

スラッシュ・メタルのプロ、
スラッシュ・メタルの職人。
だから本物。
だからカッコいい。



  

  • Posted by グレイトさん at 08:51Comments(0)