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Posted by たまりば運営事務局 at

2009年08月26日

闇の終焉

エンペラー。


出身地であるノルウェーのみならず、
世界中のブラック・メタル・シーンを総括し、
影響を及ぼし続けている伝説のバンドです。

このアルバムを最後にいったん解散しましたが、
再結成して活動しています。


ブラック・メタルというと通常は、
悪魔崇拝的な歌詞、
手数の多い轟音、
まがまがしいヴィジュアル、
モノクロの尊厳な世界感など、
悪く言うと『虚仮威し』的になりがちなスタイル。

しかしこのエンペラーは紛れもなく
『本物のアーティスト』
です。

一時期、ヨーロッパのさまざまなブラックメタル関連の
バンドのメンバーが所属する『インナー・サークル』という
団体のメンバーが、教会を放火したり、殺人などの犯罪を犯し、
投獄されるなどの事件が相次いだことがありました。
決して許される行為ではなく、実際にエンペラーのメンバーも
関わっていたりと微妙なところではあるのですが、
そういった話題性を抜きにして音楽を捉えていきましょう。


重厚なギターに重厚な派手なキーボード、重厚なリズム隊。
ご多分にもれず手数は多く、ブラックメタルらしい音。

それでいながらエンペラーが独特とされる、最大の違いは、
バンドの中心人物であるイーサーンの卓越した音楽論でしょう。

音楽学校の講師を勤めている事実も面白いエピソードですが、
クラシックに裏付けされた素晴らしく完成度の高い楽曲は
納得の一言。
ギャーギャー言うだけの残念なバンドではありません。

ストラッピング・ヤング・ラッドとかカーカスとか、
インフレイムスとかが好きなら好きになれる・・・はず。

初期のアルバムに比べ、このアルバムは録音状態も良いので、
非常に聴きやすいです。

あ、聴きやすいと言ってもブラックメタルですので。

聴きにくいですよ。



  

  • Posted by グレイトさん at 07:42Comments(0)