たまりば

日記/一般 日記/一般八王子市 八王子市

スポンサーリンク

上記の広告は、60日以上更新がないブログに表示されています。
新たに記事を投稿することで、広告を消すことができます。  
Posted by たまりば運営事務局 at

2010年09月18日

ビアフラ節、炸裂

病めるアメリカを引き裂くアーティストによる、
奇跡であり必然でもあるコラボレーション。

ジェロ・ビアフラ×ミニストリー。


一部の人にとっては最高に豪華なプロジェクト、
その名も『ラード』。


アルバムは
『ピュア・チューイング・サティスファクション』です。



機械的なビートにエッジのきいたギター、
極悪ジャンク・ノイズを鍵盤でまとめる
インダストリアルの代名詞、ミニストリー。

ノンストップで聴く者を切り刻む、音の洪水です。

その洪水に流されることなく見事に乗りこなし、
さらには叫び声を津波のように叫びをたたみかけてくる
類い稀なフロントマン、ジェロ・ビアフラ。
パンク、ハードコアの枠を突き抜けて
『しゃべる戦争』を繰り出す声は独特のもの。


この両者によるミックス・アップは痛快で、
この挑発的な疾走感は唯一無二です。


威力のあるシンプルなリフを徹底的に繰り出し続け、
さらにブラック・サバス的なコード進行で
『洗脳』にも似た説得力を生む手法はまさに専売特許。

速さ、轟音の使い方、テンション、リフ・ワークと、

人間が興奮する要素 を徹底的に盛り込んだ
即効性の高いヘヴィ・ミュージック。

執拗なまでに繰り出される歌は政治的色合いも鮮やかで、
誤解さえされなければホントに立派なんですよね。


まぁ、それも含めての魅力ですが。


  

  • Posted by グレイトさん at 23:00Comments(0)

    2010年09月05日

    エイリアン・ラヴ・シークレッツ

    なんだかとっても青いっす。
    この人とっても青いっす。
    ザ・ベスト・オブ・青いっす。
    うん、青いっす。


    2秒でタダモノじゃないことが伝わるジャケットは
    『音の魔術師』ことスティーヴ・ヴァイ。

    『エイリアン・ラヴ・シークレッツ』です。


    天才の名を欲しいままにする超絶ミュージシャンの、
    インストのアルバムとしては通算3枚目。

    インストといっても、スティーヴ・ヴァイのギターは
    平凡なヴォーカルよりもよく『歌う』ので、
    複雑怪奇なインストにありがちな
    押し付けるように演奏を聴かせる、
    というわけではありません。

    完成された、ひとつの意義あるエンターテイメントです。


    ズンズン響く行進曲をバックにして
    暴れ馬が自由に吠える 『バッド・ホース』。
    ブルドーザーと戦車ががっちりコラボレーションしたような、
    いじめっこも裸足で逃げ出すヘヴィなリフ。
    これでもかとばかりに空中浮遊するギター・ワーク。

    『ジュース』で聴けるハネるリズムに踊るリフ。
    お地蔵様でもコレを聴いたら
    ギャンギャン騒いで踊り出す。

    『ヤー・ヨー・ガー』は記録的、そして革命的。
    とりあえず、時間があったんでしょう。
    赤ん坊に歌わせちゃったよ。

    日本独特のリズム『3・3・7拍子』を
    ほほえましい曲にしちゃうのもスティーヴ・ヴァイ。


    森羅万象、この世のすべてが曲の対象。
    天才エンターテイナーです。


    ドラムはプログラムと実演の使い分けがされているのですが、
    アグレッシヴな曲におけるディーン・カストロノヴォとの
    相性が抜群に素晴らしく、尋常ではない興奮を覚えます。


    兎にも角にも 全編にお馴染みスティーヴ・ヴァイ節が炸裂。

    傑作です。



      

  • Posted by グレイトさん at 01:08Comments(0)