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Posted by たまりば運営事務局 at

2012年01月18日

超怒級怒涛重低爆音

幼子の声からなんかピコピコした機械音。

プログラムされたリズムに乗れると思ったら、
暴発したように歪んだギターが鳴る。

低音域で凄まれる歌は無慈悲で不快。

ここまではデスメタルの亜種かな、と思うのですが、
サビには驚くほど清涼感のある爽快なメロディが解き放たれる。

スティーヴ・ヴァイのバンドから世に出て以来、
様々なスタイルでアルバムを作成しているデヴィン・タウンゼンド。

そのデヴィン・タウンゼンドの数多いプロジェクトの中で、
最もアグレッシヴ、最も壮絶、最もヘドバンなバンド、
ストラッピング・ヤング・ラッド。


ツッコミたくなるけど言い得て妙なアルバムタイトルは
超怒級怒涛重低爆音。

それは圧巻の音楽性は怒涛のノイズにメロディを溶け込ませた、
ヘヴィメタルを超えたヘヴィメタル。

最も耳に痛いものと最も耳に心地よいものの融合です。


台風に耳を傾けてみると、実は美しいメロディが流れていた、
そしてその台風もメロディも自分で作っている、
という感じを想像していただけるとわかりやすいでしょうか。
『似た』 バンドすら聴いたことがありませんね。


デヴィン・タウンゼンド、まさしく鬼才。

天晴れです。


  

  • Posted by グレイトさん at 23:21Comments(0)

    2012年01月04日

    マジック・アンド・メイヘム

    精密かつ高密度の音楽性に、神話の空気をまとう。

    孤高の壮厳さでメロディック・デスの黎明期から第一線を張り続ける、
    欧州屈指のブルータル・バンド、アモルフィス。


    本国フィンランドではゴールドディスクを獲得する程のバンドなので、
    お母さんがちょっと夕飯の買い物に・・・なんて時に
    カーステレオからアモルフィスを流していたり、
    パリッとキメたビジネスマンが通勤電車でアモルフィス聴いていたり、
    学校の授業で 『今日はアモルフィスの曲を合唱です』 みたいな感じなのでしょうか。

    フィンランドいいなぁ。


    括りとしてはデスメタルとされますが、奥の深さはその範疇ではなく、
    実際にはデス声を使う迫力ある正統派メロディック・ヘヴィメタルであり、
    正しい言い回しかどうかは微妙ですが、『聴きやすい』。

    さらにフィンランドの民族音楽を取り入れて高次元で融合させる大技も見事。

    世界でもなかなか類を見ない、 『慟哭の神秘的暴虐』 を誇るバンドですね。
    (なんだそりゃ)


    このアルバム 『マジック・アンド・メイヘム』 は、
    バンドの長い歴史の中で初期にあたる時代の代表曲を再レコーディングした企画版。
    いわば新ラインナップによる初期ベストという豪華な1枚。

    収録曲はオリジナルの持つ破壊力を損なうことなく、
    ヴェテランならではの貫禄ある安定感とクリアな音になっており、
    素晴らしいバンドであることを再認識できます。


    なかでも圧巻は欧州屈指のラウド・シンガーのトミ・ヨーツセン。

    この男が放つ絶唱は、低音域の声で表現することの出来る最大値でしょう。


    バートン・C・ベルやデヴィン・タウンゼンドが好きならこの人も好きなはず。

    何かを表現する手法を 『芸術』 といいますが、
    鍛え上げた声もまた、ひとつの芸術ですよね。


      

  • Posted by グレイトさん at 23:14Comments(0)