たまりば

  日記/一般 日記/一般  八王子市 八王子市

2011年01月05日

レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン

90年代に世界を席巻したラウド・ロック。

ヘヴィ・メタル、ハードコア、インダストリアル、パンク、
ラップ、ヒップホップ、ハードロック、ファンク・・・と
過激なジャンルを『要素』として徹底的に解体し、
各々のバンドが自由に再構築する手法、いわゆるミクスチャー。
その中から派生した、グルーヴのあるヘヴィ・ロックですね。

根本にあるのは
『好きなものを混ぜた』という純粋さだと思いますが、
ジャンルの垣根を取り払うことで支持層を広げ、
大衆化させることに成功したのはこの時代の功績でしょう。


さて、そんな中で レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン。

ヘヴィで切れ味が鋭い音と、浮遊感のある効果音を巧みに混ぜるギター、
太く唸りながらも曲をリードしていくベース、
要所要所をバシッと締める安定感のあるドラム、
言葉を激しく叩きつけ、なおかつ聴きやすいヴォーカル。

ヘヴィ・ロックにラップが乗るタイプなのですが、
それが並々ならぬ抜群のカッコ良さを誇ります。


演奏はシンプルに無駄を削ぎ落としていますが、
曲作りは非常にヒネられていて、かつエキサイティング。

とにかく楽曲のクオリティが高く、演奏が上手い。
ミュージシャンとして超一流なんですね。


そして、その曲に合わせて放たれるメッセージは
病める世界に向けられた非常に政治的でストイックなもの。、
シビアで裏付けのある『意見』としての問題提起です。


実体験に基づく差別問題から、戦争、政治、支配、搾取など、
人類史と切り離すことのできない怒りと悲しみを
世に知らしめ、問いかける。

解決方法があるはずだ、目を背けるな、目を覚ませ、恐れるな、
強い意志を持て、自由を手に入れるんだ、というわけです。


僧侶が火に包まれている衝撃のアルバムジャケットは、
イラストでもなければCGでもない、
映画やドラマのシーンでもない、

ベトナム戦争時代に、焼身することで宗教的弾圧に抗議した、
ノンフィクションの写真。

坐禅を組んだまま炎に包まれて絶命していく師に対して、
民衆が祈りを捧げ手を合わせる。

ベトナム戦争を終結に向かわせた事件です。


その写真をアルバムジャケットにする、意志の強さ。

機械(マシーン)のように血の通っていない、
国家、体制、企業に対する(アゲインスト)怒り(レイジ)。

そんな強いバンドなんです。

  • Posted by グレイトさん at 00:16│Comments(0)
    上の画像に書かれている文字を入力して下さい
     
    <ご注意>
    書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。
    <?=$this->translate->_('削除')?>
    レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン
      コメント(0)