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2010年11月07日

トワイライト・ディメンシア

世界一ピロピロ鳴らすヘヴィ・メタル・バンド、
ドラゴンフォース。


加減を知らないのか、
全力でやらなきゃ気がすまないのか、
極端なMなのか、
究極のSなのか、
考えずにいたらこうなったのか、
よく考えてこうしているのか、
真相は判らなくても、この音が存在するのは事実です。


とりあえずせわしない。
とにかく急いでいます。


『歌もの』といえる様式系の進行なのに、
バッキングが速すぎて、もはやギターがザクザク鳴らないのは
スレイヤーの方針と同じであるわけです。


そんなドラゴンフォースさんがお送りするのは、
2枚組ライヴ・アルバム 『トワイライト・ディメンシア』。

このテのバンドが2枚組なのはスゴいっす。

ライヴ・バンドとしての実力も見事なので、
強烈かつ痛快、豪快にピロピロ響かせるわけで。
まぁ〜、パワフルなライヴなんです。

この破壊力とボリュームはメタラーにはガッツポーズ、
そうでない人には大いなるストレスであることこの上ないですね。



とはいえ一番の衝撃は、ライナー・ノーツに
『今回のツアーでは移動道場があって、
武道のトレーニングが出来たんだ』
とギタリストが語っていること。

なんだそりゃ。
ツアーの感想ソレか。

と、なるでしょう。

しかし、メタル好きな人はそう思わない。

『武道のトレーニングが出来て良かったね!』

と思うのです。

聴くべし、 です。



  

  • Posted by グレイトさん at 23:29Comments(0)

    2010年10月11日

    ライヴ・イーヴル

    ライヴ・イーヴル。

    ブラック・サバス伝説の第2章、
    ロニー・ジェイムズ・ディオ時代の記念碑的ライヴです。


    なにが素敵かって、まずはタイトル。

    『LIVE・ΕVIL』なので、
    そのまま逆さまから読んでも
    『LIVE・ΕVIL』なんですね。

    おお〜。


    収録曲は
    『ネオン・ナイツ』 『NIB』
    『アイアン・マン』 『ブラック・サバス』
    『ヘヴン・アンド・ヘル』 『パラノイド』
    その他、代表曲のオンパレード。

    独特の声でひたすらリフをなぞる、という
    個性的すぎて歌い辛いオジー・オズボーン時代の曲も
    ロニー・ジェイムズ・ディオが自らの解釈で歌い上げます。

    そして、これがとにかく見事。

    違和感はあっても、不満のない素晴らしいパフォーマンス。
    さすが、のひとことに尽きます。

    ちなみにディオは、ソロ・アーティストになってからも
    この時代の曲を歌い続け、大喝采を浴びます。

    やっぱりみんな、ブラック・サバスを好きなんですねえ。


    しかし、この時代のアーティストは本当にライヴがいい。

    ちょっとしたアドリブに趣味が滲み出たり、
    飾りっ気はなくても粋な演出があります。

    んで、聴く側もまた理解が深く、
    娯楽を超えて、芸術を感じている。

    う〜む。 素敵です。


      

  • Posted by グレイトさん at 23:18Comments(0)

    2010年10月05日

    ロウ・パワー

    獲物を狙う動物的な魅力。

    卑猥にも似た妖艶な佇まい。

    スリルを弄ぶ危険な空気。

    かくも美しきロックンロール。


    伝説となるロックバンドのひとつ、
    イギー・ポップ・アンド・ストゥージズ。

    アルバムは 『ロウ・パワー』 です。

    この『ロウ』は『RAW』でして、
    『生の・生々しい・加工していない』とか
    『卑猥な』という意味。

    その名に恥じず、
    剥き出しのエネルギーそのままの音。
    生命の息遣いを肌で感じられる衝撃は
    当然、シンプルで激しい。

    しかも、ただ単にハジけてるだけでなく、
    凶々しくありながらも知性を纏う、奇跡のバランス。

    肉体派の元祖にして完成型、
    讃え、崇めるべき生々しさ。

    いくらでも賛辞を送れるこのテンションは
    これ以上いったら破綻、の境界線ですね。


    特筆すべきはやっぱり歌声。

    いくつかのパンク・バンドや
    ハードロック・バンドを知っていれば、
    声色を使い分けるイギー・ポップのヴォーカルが
    いかに後世に影響を与えているかがわかります。

    のちに表題曲『ロウ・パワー』は
    ガンズアンドローゼズにカヴァーされますが、
    アクセル・ローズを例に出すまでもなく、
    こういうクセで歌うシンガー、いっぱいいる!
    って思いますから。


    しかも、このオーラを纏ったまま歳を重ね、
    長く現役という見事さ。

    アリス・クーパーやオジー・オズボーン、
    レミー・キルミスターなどと共に、
    やっぱりこの生命力はケタ違いに感じます。

    やっぱり
    『ロウ・パワー』
    ですね。


      

  • Posted by グレイトさん at 00:36Comments(0)

    2010年09月18日

    ビアフラ節、炸裂

    病めるアメリカを引き裂くアーティストによる、
    奇跡であり必然でもあるコラボレーション。

    ジェロ・ビアフラ×ミニストリー。


    一部の人にとっては最高に豪華なプロジェクト、
    その名も『ラード』。


    アルバムは
    『ピュア・チューイング・サティスファクション』です。



    機械的なビートにエッジのきいたギター、
    極悪ジャンク・ノイズを鍵盤でまとめる
    インダストリアルの代名詞、ミニストリー。

    ノンストップで聴く者を切り刻む、音の洪水です。

    その洪水に流されることなく見事に乗りこなし、
    さらには叫び声を津波のように叫びをたたみかけてくる
    類い稀なフロントマン、ジェロ・ビアフラ。
    パンク、ハードコアの枠を突き抜けて
    『しゃべる戦争』を繰り出す声は独特のもの。


    この両者によるミックス・アップは痛快で、
    この挑発的な疾走感は唯一無二です。


    威力のあるシンプルなリフを徹底的に繰り出し続け、
    さらにブラック・サバス的なコード進行で
    『洗脳』にも似た説得力を生む手法はまさに専売特許。

    速さ、轟音の使い方、テンション、リフ・ワークと、

    人間が興奮する要素 を徹底的に盛り込んだ
    即効性の高いヘヴィ・ミュージック。

    執拗なまでに繰り出される歌は政治的色合いも鮮やかで、
    誤解さえされなければホントに立派なんですよね。


    まぁ、それも含めての魅力ですが。


      

  • Posted by グレイトさん at 23:00Comments(0)

    2010年09月05日

    エイリアン・ラヴ・シークレッツ

    なんだかとっても青いっす。
    この人とっても青いっす。
    ザ・ベスト・オブ・青いっす。
    うん、青いっす。


    2秒でタダモノじゃないことが伝わるジャケットは
    『音の魔術師』ことスティーヴ・ヴァイ。

    『エイリアン・ラヴ・シークレッツ』です。


    天才の名を欲しいままにする超絶ミュージシャンの、
    インストのアルバムとしては通算3枚目。

    インストといっても、スティーヴ・ヴァイのギターは
    平凡なヴォーカルよりもよく『歌う』ので、
    複雑怪奇なインストにありがちな
    押し付けるように演奏を聴かせる、
    というわけではありません。

    完成された、ひとつの意義あるエンターテイメントです。


    ズンズン響く行進曲をバックにして
    暴れ馬が自由に吠える 『バッド・ホース』。
    ブルドーザーと戦車ががっちりコラボレーションしたような、
    いじめっこも裸足で逃げ出すヘヴィなリフ。
    これでもかとばかりに空中浮遊するギター・ワーク。

    『ジュース』で聴けるハネるリズムに踊るリフ。
    お地蔵様でもコレを聴いたら
    ギャンギャン騒いで踊り出す。

    『ヤー・ヨー・ガー』は記録的、そして革命的。
    とりあえず、時間があったんでしょう。
    赤ん坊に歌わせちゃったよ。

    日本独特のリズム『3・3・7拍子』を
    ほほえましい曲にしちゃうのもスティーヴ・ヴァイ。


    森羅万象、この世のすべてが曲の対象。
    天才エンターテイナーです。


    ドラムはプログラムと実演の使い分けがされているのですが、
    アグレッシヴな曲におけるディーン・カストロノヴォとの
    相性が抜群に素晴らしく、尋常ではない興奮を覚えます。


    兎にも角にも 全編にお馴染みスティーヴ・ヴァイ節が炸裂。

    傑作です。



      

  • Posted by グレイトさん at 01:08Comments(0)

    2010年08月18日

    ザ・リミックス

    あまりにギリギリすぎる過激なジャケットは、
    なにかとセンセーショナルなアイコン、
    病める音楽界で最強のアイドル、レディ・ガガ。


    さも当然のように変質者気味・・・
    このアーティスティックな雰囲気は
    確信犯的で無敵に美しいですね。


    ヒット曲をリミックスして再リリース、という企画は
    国内外を問わず数々のアーティストが行っているのですが、
    コチラは日本独自の企画盤ですね。

    対象になった曲は
    ジャスト・ダンス
    ポーカー・フェイス
    エイ、エイ
    ラヴゲーム
    パパラッチ
    バッド・ロマンス
    テレフォン
    という、
    ガガの代名詞といえるような曲ばかり。

    愉快・痛快・怪物さんですよ。

    リミックスは、手掛けるDJやアーティストによる新たな解釈、
    という意味合いが強いのですが、
    原曲が強力というのは凄いモノですね。


    AメロもBメロもサビも、
    メロディがすべてメインになりえるフレーズなので
    結局はどこをどう切ってもレディ・ガガ。

    もともとピアノ弾き語りの曲をディスコ風にアレンジしたり、
    ロック風にまとめていたりするので、
    リミックスというよりは
    新バージョンみたいな感じですね。


    曲の魅力を再認識する、
    なかなかの好盤です。



      

  • Posted by グレイトさん at 00:21Comments(0)

    2010年08月12日

    エターナル・アイドル

    オジー・オズボーン。

    ロニー・ジェイムズ・ディオ。

    イアン・ギラン。

    グレン・ヒューズ。

    レイ・ギラン。


    いずれもハードロック史上に燦然と輝くシンガーですね。

    そしてヘヴィ・メタルのグランドファーザー、
    ブラック・サバスの歴代フロントマンでもあります。


    とはいえオジー・オズボーン以外のシンガーはいわばキャリア組で、
    ブラック・サバスに加入するときにはすでに有名でした。

    そんなこともあってか、アルバムを多く残すことなく
    次々と入れ替わっていきます。ちょっと悲しいですが、致し方ないことかもしれません。


    そんな折り、加入したのが当時新人といえるほど無名な
    トニー・マーティン。

    アルバムは 『エターナル・アイドル』です。


    トニー・マーティンというシンガーは、
    ロニー・ジェイムズ・ディオを彷彿させる正統派。

    熱くて伸びの良い声でしっかりと旋律をとる、
    ブリティッシュ・ロックにぴったりのタイプです。


    事実、シンガーが定まらない困惑の中で活動し続けていた
    ブラック・サバスは、ここからまさに再スタートし、
    良質のヘヴィ・メタルを次々と量産します。

    結果、ブラック・サバスの歴史において、
    トニー・マーティンはオジー・オズボーンの次に
    多くのアルバムを残すシンガーになるんですね。


    なによりもブラック・サバスという歴史あるバンドに入り、
    冒頭のシンガーと比べられるという
    考え方によっては地獄のような苦しみを受け止める度胸と
    負けない実力。

    それだけで賞賛でしょう。


    素晴らしいことです。
    ありがとうトニー・マーティン。



      

  • Posted by グレイトさん at 23:02Comments(0)

    2010年07月24日

    マシン・ヘッド

    第2期ディープ・パープルの代表作にして、
    ハードロック史上に残る名盤。

    いわずと知れた 『マシン・ヘッド』。

    70年代の初期ですからね。
    それはもう昔ですよ。


    収録曲がことごとく代表曲という驚異のクオリティ。

    中でも
    1曲目 『ハイウェイ・スター』
    5曲目 『スモーク・オン・ザ・ウォーター』 は
    有名すぎて恥ずかしいくらい、有名ですね。


    メンバーは半分くらい変わっていますが、
    2010年現在も現役。

    その長い歴史の中で、
    威力と熟練度の公倍数が最大値、
    スリリングかつ安定している、という素晴らしい内容。

    つまり純粋に全盛期、というか最強の時代を
    堪能できると言って過言ではないアルバムです。

    まあ、今でも変わらず凄いんですけどね。


    ディープ・パープルに限らず、
    この時代のアーティストはライヴが最高。
    間違いなく、最大の魅力はライヴです。

    照明だ、レーザーだ、ギミックだ、という凄さではなく、
    ステージには最低限の演出だけがあって、
    あとは機材のみ。

    ごまかしのためのエフェクトも、
    デジタルでの修正もない。

    ミュージシャンとしての腕一本で、そこに立ちます。

    その緊張感の中で即興を広げ、
    時には1曲が20分、30分に及ぶこともある。

    そうやって培われたアーティストとしての能力の結晶が、
    時代を代表するアルバムを生みますね。

    そしてアルバムを聴いては
    『ライヴではどんな演奏になるんだろう』
    とさらにワクワクするわけです。


    ネットで検索すれば当時のライヴ映像も見つかりますんで、
    ご鑑賞されることをオススメいたします。



      

  • Posted by グレイトさん at 23:26Comments(0)

    2010年07月16日

    ソニック・ブリュー

    ずごごすごごっ
    ぎょーんっ


    『豪放・純正・自然体』。


    ザック・ワイルドは素晴らしい。


    ブラック・レーベル・ソサイアティを率いてのデビュー作、

    『ソニック・ブリュー』です。

    98年だからだいぶ前になるんですね。


    ヘヴィ・ロック界での最エリートコース、
    オジー・オズボーン・バンドに入ったのが10代の頃。

    その後サザン・ロックの会心作
    『プライド・アンド・グローリー』と
    アコースティックの傑作
    『ブック・オブ・シャドウズ』という、

    『ザック・ワイルドの側面』

    として捉えられがちな部分をメインにした、
    ソロと呼べるアルバムを凄まじいクオリティで展開。
    この2枚も必須アイテムです。


    そしてここに、遂に

    こんなザック・ワイルドが聴きたかった!

    を、余すことなく実現した一枚にたどり着きます。


    一言でいうと 『ヘヴィ・ロック』 なんですが、

    この開き直った純度の高さ、
    情け容赦なさ、
    自由奔放さは
    ただひたすら無敵の空気。

    そこまでチューニングを下げるか!
    と思わず言いたくなる、ヘヴィな音の塊。

    それでいて疾走もするわ、
    歌いあげるわ、
    聴かせるわ、のやりたい放題。

    さすがの暴君ペンタトニック。
    アコースティックではチキン・ピッキングの極み。


    知能的な確信犯か、子供の純真無垢かは不明ですが、

    いずれにせよ聴きたいものを聴かせてくれます。


    こういうアルバムは、音の流れにさらされながら聴く。

    ずごごすごごっ
    ぎょーんっ

    って。



      

  • Posted by グレイトさん at 00:20Comments(0)

    2010年06月23日

    レッド・ツェッペリン4

    洋楽邦楽問わず、
    現役で活躍しているアーティストを聴いていて

    『レッド・ツェッペリン好きなんだろうな〜』

    と思うことは多々ありますよね。

    ハードロックに分類されるとはいえ、
    激しさをウリにしているわけではない。
    結果として凄まじく激しいのではあるけれど、
    それはロックンロールとしてのスタンダードです。

    練りに練られた曲、
    勢いで作られた曲、
    趣のあるアコースティックの曲、
    鍵盤がリードする曲、

    引き出しの多さはまるでロックの歴史そのもので、
    影響の計り知れないバンドです。


    こちらはそのレッド・ツェッペリンの極上品。

    『レッド・ツェッペリン4』。

    黒い犬がロックンロールして
    天国への階段を昇る、

    大袈裟でなく、
    人類史上で最高の一枚。

    聴いたことがないなら、
    損していると言っても過言ではない、
    それほどのアルバムです。



    アルバムタイトルを記号にして、
    バンド名すら表記していないという
    批評家への一撃としてのジャケットも伝説ですが、

    それにも増して
    何より音楽の素晴らしさが無敵です。


    『ブラック・ドッグ』や
    『ロックンロール』など、
    目玉となる代表曲がある中でもやはり、

    『ステアウェイ・トゥ・ヘヴン』

    でしょう。
    この曲のドラマチックさは、
    『完璧』 の一言に尽きます。

    曲構成、旋律、歌詞、音色、声、
    印象、バンドの成熟度、勢い、
    すべてが最高。

    レッド・ツェッペリンに詳しい人も、
    レッド・ツェッペリンに詳しくない人も、
    大抵の人はこの曲を一番に挙げます。


    大袈裟でなく、

    『ロック史上で屈指の名曲』

    と言って異論ないでしょう。

    まぁ、
    いまさら言うまでもないところですが。



      

  • Posted by グレイトさん at 08:42Comments(0)

    2010年06月14日

    ライヴ・イン・ロンドン

    ティム・リッパー・オーウェンズの時代、
    ベスト選曲といえるライヴ2枚組。

    メタル・ゴッドの歴碑です。


    今となってはなかなかライヴで聴けない選曲も良く
    ファン興奮のコレクションでしょう。

    チューニングの違いは、曲順を優先したからと思われます。

    歌い難いからキーを変える、とかの必要が全くないくらい、
    実際にこのシンガーは凄い。

    将来、ロブ・ハルフォードが復帰することを思うと
    事実として代役シンガーなわけですが
    それにしても難易度の高い曲たちを
    我が物として歌いこなすこの実力。

    自分なりの解釈で・・・というような、
    礼儀に欠けるトリビュートではありません。

    ジューダス・プリーストのシンガーとして、

    ふさわしい振る舞い、
    ふさわしい歌い方、
    ふさわしいアティテュード。

    本人が最大の敬意を持っているからこそ
    『メタル・ゴッド』 を名乗る。

    そして、ふさわしいと認められている。


    伝説との比較、というプレッシャーと批評が渦巻く、
    ある意味オリジナルのシンガーよりも過酷といえる状況で、
    全身全霊を昇華するパフォーマンス。

    この歓声、賞賛を聴けば、観客の満足も明らか。
    見事に 『神の代行』 を勤めあげました。

    過小評価される必要のない、
    正真正銘、凄いシンガーです。

    ヘヴィ・メタルという伝統の中で、
    ジューダス・プリーストの一員として、
    確かな実力に裏付けられた信頼ある実績。

    ロブ・ハルフォードが復帰する席を空けるという
    素晴らしい退き際の振る舞いは、琴線に触れる。

    フロントマンでありながら、世界一のファンでしょう。


    ティム・リッパー・オーウェンズに拍手。


      

  • Posted by グレイトさん at 00:25Comments(0)

    2010年05月14日

    ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ

    今日もきっと、
    世界のどこかでこんなやりとり。


    『ほら、なんつったっけ、あのバナナのやつ。』

    『ああ、あのジャケットね。有名だよね。』

    『そうそう。なんだっけ。』

    『えーっと、たしかヴェルヴェット・・・』

    『あっ!ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコだ!』

    『ああ、それそれ。』

    『ジャケットはアンディ・ウォーホル。』

    『そうだ。たしかプロデュースもアンディ・ウォーホルだよ。』



    音楽雑誌なんかで、ロック名盤特集 とかがあると
    絶対に入っている名盤中の名盤。

    それはもう、歴史的名盤です。


    チャック・ベリーやプレスリー以降、
    ロックは時代とともに激しくなったり、柔らかくなったり、
    心地良かったり騒がしかったり、
    凄まじかったり、癒やしを取り入れたり、
    手を変え品を変え、様々に変化。
    さらにそれらが細分化されていきます。


    一体、いつからダークサイドにも目を向けるようになったのか。
    狂気をはらむようになったのか。
    陰鬱や無気力の空気を纏うことが許されるようになったのか。

    コチラはその問いに答えられるアルバムです。


    『ヴェルヴェット・アンダーゲラウンド&ニコ』。


    ガレージで演奏しているかのように庶民的でありながら、
    醸し出す雰囲気は神秘の極地。

    フレーズや音使いが明るくても、
    どこか退廃的で影を感じる、という孤高のオーラ。


    それは、歴史を代表するロックバンド、
    ザ・ビートルズが唯一持っていない武器でしょう。


    あまりにもインパクトのあるジャケット。
    例えその意図はわからなくとも、
    曲そのものは決して難解ではなく、
    それでいて至高に美しい。


    このアルバムが世に存在していなかったら。

    どう少なくみても、今の時代の

    『ロックの定義』

    は違うはず。


    だからこその、語り継がれる名盤です。



      

  • Posted by グレイトさん at 21:25Comments(0)

    2010年05月05日

    ウルトラ・ペイローデッド

    オルタナティヴ黎明期を支え、
    ジェーンズ・アディクション、
    ポルノ・フォー・パイロスを率いて
    数々のキャリアを築いてきた孤高のアーティスト、
    ペリー・ファレル。


    90年代のムーブメントをまとめあげ、
    巨大フェスティバル
    『ロラパルーザ』を考案、主宰したことなど、
    音楽業界への貢献度も高いといえます。


    こちらはそのペリー・ファレルによるプロジェクト、
    『サテライト・パーティー』。

    ミクスチャーを極めたアーティストによる、傑作です。

    プロジェクト・・・といってももちろんバンド形態。

    ギタリストは、かのヌーノ・ベッテンコートなんですね。

    と、なるとハードロック、メタル、ファンク、
    ダンス、エレクトリック、パンク・・・

    様々な角度から、様々なスタイルで
    ジャンルの壁を一切排除して展開する音楽。

    ベテランらしい風格と、
    ベテランらしい安定感がありながら、
    ベテランらしからぬ意欲。

    実力、実績ともに申し分ない
    この二人ならではの、洗練された壮大さです。


    心地良い風が吹いているような曲の流れと、
    息遣いの聴こえるヴォーカル、空間の使い方まで計算された雰囲気は

    最大の賛辞として

    『U2のようだ』

    と言いたいですね。




      

  • Posted by グレイトさん at 23:57Comments(0)

    2010年04月30日

    ザ・モンスター

    らー・らー・うららー!
    ろまー・ろままー!
    がー・がー・うららー!



    アンダーグラウンドを知るポップスの才女、

    PVにモザイクが必要になる問題児、

    自ら衣装も創作するコーディネーター、

    天性のアーティスト、無敵の表現者。


    レディー・ガガの
    『ザ・モンスター』。

    こちらは2枚目・・・ではなく
    1枚目のパワーアップ・バージョン。

    冒頭の言葉は、アルバム1曲目の
    『バッド・ロマンス』の歌い出しです。


    ミリオンを何倍も超えるセールスを記録したデビューアルバム
    『ザ・フェイム』に、新曲を追加して再リリース。

    日本のレコード会社がよく使う、ちょっと悔しい手段ですね。
    買っちゃうけど。

    これがあると1枚目がいらなくなってしまうという、
    嬉しくも悲しい企画盤です。


    芸術だからアート、芸術家だからアーティスト。

    世界において、自分が何をすべきなのかを
    明確に知っているのでしょう。

    デヴィット・ボウイやマーク・ボランのカッコ良さに似た、
    異世界が見えているであろう知的さは脱帽です。


    最強の武器はやはり、
    聴きやすさに覚えやすさ、曲の素晴らしさ。

    ピアノ弾きらしい奥の深い曲、
    そしてメロディの洪水。


    強気で放たれる歌詞には賛否があるかも知れませんが、
    なんせ面白くて耳に残ります。


    アメリカを代表するディーヴァ、
    ビヨンセとの共演で話題の 『テレフォン』 のPVは
    曲の魅力もさることながら、ショートムービーとして楽しめる
    衝撃的で、笑えて、ちょっと邪悪な芸術作品。

    必見です。



      

  • Posted by グレイトさん at 23:27Comments(0)

    2010年04月27日

    ブック・オブ・シャドウズ

    オジー・オズボーン引退宣言のあと、
    プライド&グローリーを率いたザック・ワイルド。


    結局、オジー・オズボーンは復帰するのですが、
    その際にザック・ワイルドは不参加になります。


    こちらはその時のソロ・アルバム
    『ブック・オブ・シャドウズ』です。


    アコースティックを主体とする、
    ブルースやカントリーなどのルーツ感のある音楽です。


    いうなれば、プライド&グローリーから、
    ブラック・サバス的な引き摺る要素を抜いて、
    大地の匂いで仕上げたロック。

    どんなシチュエーションにもピッタリ合う
    この曲作りのセンスは特筆すべきですね。
    全く捨て曲なし。

    そしてザック・ワイルド本人の歌が凄まじく魅力的。
    ここまでシブく、カッコ良いヴォーカルはなかなかいない。

    優しくて、男らしくて、酒呑みなんだろうな〜、と。


    オジー・オズボーン・バンドや、
    徹底したヘヴィ路線である
    ブラック・レーベル・ソサエティ とは異なる音ですが、
    そんなメタル耳の方でも抵抗なく聴けるのでは、
    と思います。



    なんつーか・・・

    とにかくいいアルバムです。



      

  • Posted by グレイトさん at 00:26Comments(0)

    2010年04月19日

    スラッシュ

    シルクハットに黒い髪。

    濃い顔立ちの男前。

    レスポールを低く構えて、
    感情を剥き出しにするステージング。

    強烈な存在感を纏ってギターを鳴らすその姿は、
    ただ純粋にカッコ良い。


    元ガンズアンドローゼズ・・・
    なんていう説明はもはや不要のギタリスト、
    スラッシュのソロ・アルバムです。

    曲ごとにゲストとしてヴォーカルを招いているのですが、
    参加しているメンバーのスゴいことスゴいこと。

    オジー・オズボーン、レミー・キルミスター、
    イギー・ポップ、クリス・コーネル、アダム・レヴィーン、
    キッド・ロック、イアン・アストベリー・・・
    日本人では稲葉浩志。

    ジャンルを超えて
    大ベテランから近年のスターまで
    豪華にも程があるってくらいの豪華さです。

    エアロスミスのスティーヴン・タイラーも
    参加の予定だったらしいのですが、
    残念ながらスケジュールの関係で無理だったんですって。

    しかし、このアルバムの完成度からいうと
    どちらかといえばスティーヴンが損をしましたね。

    それくらい純度の高い、アメリカン・ハードロックの傑作です。


    なによりスゴいのは、個性派揃い、曲者揃いのシンガーなのに
    曲作りによってシンガーの特徴を最大に活かしていること。

    つまり一曲ごとにスタイルが異なるんですね。

    そして、それでいて決して散漫ならず、
    むしろ 『スラッシュ節』 とでも呼びたい仕上がり。

    ブラック・アイド・ピーズのファーギーを
    ロック・シンガーとして見抜いた事実が全てを物語ります。


    スゴいぞスラッシュ。

    これはカッコ良い。


      

  • Posted by グレイトさん at 00:21Comments(0)

    2010年04月08日

    ザ・フェイム

    話題沸騰。


    レディー・ガガのデビューアルバム、
    『ザ・フェイム』。


    まぁ、なんつーか、
    規格外のアーティストです。

    その独特の世界観たるや、
    マイケル・ジャクソンやマドンナと比べても、
    見劣りしないんじゃないかと思うくらい
    ホントに独創的で衝撃的。
    そして、それでいて自然体。
    奇跡の存在です。


    インターネットで検索すれば、
    画像も動画もゴロゴロありますので
    ぜひご覧になってみてください。

    すげぇ、って思うはずですから。


    こういうアーティストは、実力がなければ
    単なるイロモノとしての扱いになってしまいます。

    しかし、作詞、作曲、パフォーマンス、
    アーティストイメージ、コンセプト、
    すべての考案、具現化を自身で行っているんですね。

    これは無条件に無敵です。


    主に80年代風テクノ・ポップを表現方法として使っていますが、
    その裏にあるのは正真正銘、図太い作曲能力。

    いわゆるAメロ、Bメロも、
    全部がサビになり得るほどのインパクトを放ちます。
    この至極のメロディ・メーカーぶりは才能でしょう。

    声色の使い分けも見事で、
    耳当たりのよい話し声のトーンで、
    細くキレイに歌いあげたり、
    ガッツリと圧力をかけたヘヴィな歌声も。

    噛み潰したようなクセのある響きは、
    シンディ・ローパーを彷彿させるカッコ良さ。

    仮に全曲をピアノ弾き語りで演奏しても
    スゴいアルバムになっているでしょう。


    どこか退廃的でありながら、
    ポップスの王道をいく絶妙なセンス。
    この感覚は、ジャンルを超越して
    もはやロックンロールと呼びたいですね。

    とはいえパッと見だと変質者ですので、
    教育上はよろしくないかも。


    とにかくアーティストとして、最高です。


      

  • Posted by グレイトさん at 21:58Comments(0)

    2010年03月27日

    ゲット・ア・グリップ

    なんだかとてもホルスタインなジャケットは、
    1993年の通算16作目、
    『ゲット・ア・グリップ』。

    後期エアロスミスの傑作です。

    このアルバムは、スティーヴン・タイラー曰く、

    ビートルズでいう
    サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
    に値するアルバム。

    とのこと。


    傑作であり、進化型であり、名曲集であり、
    ターニング・ポイントである、
    というところからきてるのでしょうか。

    粋なことをおっしゃいますねぇ。


    そしてステキなことに、
    スティーヴンの言うとおり、
    実際にスゴいアルバムです

    『傑作』と呼ぶのに何の抵抗も感じません。


    まずは血の騒ぐイントロに続き、

    だんだんっだんだんっだんだんっだんだんっ
    でれって〜でれって〜でれれでれれででっで〜
    『金持ちを食い潰せ!』

    とノリの良いハードロックが派手に展開。

    これぞエアロスミス! な一撃です。

    いわゆる『話し声』と同じトーンで、
    口ずさむように歌うスタイルはこの曲が最初ですね。

    それをさらに展開したのが、雄大な
    『リヴィン・オン・ジ・エッジ』。
    心にしみる、名曲です。


    『フィーバー』
    『シャラップ・アンド・ダンス』
    あたりは、
    アメリカン・ハードロックの王道そのもの。

    まぁ、その王道を作ったアーティストなんだから
    当たり前っちゃあ当たり前ですけどね。


    それにしても、アルバム通して捨て曲がない。

    ホントに素敵な一枚ですよ。


      

  • Posted by グレイトさん at 23:46Comments(0)

    2010年03月16日

    メテオラ

    『メテオラ』。


    2001年アメリカで最も売れたアルバムである前作、
    『ハイブリッド・セオリー』に続く2枚目。


    リンキン・パークというアーティストのイメージを確立、
    アメリカとイギリスで初登場1位の快挙という、
    名実ともにトップアーティストへと登りつめたアルバムですね。

    ヒット曲も数多く生まれたアルバムなので、
    アーティストを知らなくてもメロディを知ってる、
    なんてこともあるのではないかと思います。


    『サムホェア・アイ・ビロング』
    『フェイント』
    『ブレイキング・ザ・ハビット』
    『ナム』

    あたりは、かなり有名でございます。



    ヘヴィでありながら流れるように入るメリハリのある音使い、

    緊張感を漂わせながら隙間を埋める鍵盤の旋律、

    直情的でありながら、どんなに叫んでも破綻しない、
    メロディアスで爆発力のあるヴォーカル、

    これぞまさにリンキン節、といったクオリティの高さ。


    複雑に、緻密に作られていながら
    聴きやすさ・覚えやすさ・わかりやすさ を損なわず、
    なおかつライヴ感覚を保つという驚異的な曲展開。


    ソートー頭脳明晰で、計算し尽くした上で
    妥協なく作っていることがわかります。

    ミュージシャンとして抜群に優れているんですね。


    そしてもうひとつ。
    人気を決定付けるのに、大きく貢献した要素として、

    『Fワード』がないことが挙げられます。

    アルバムジャケットに入っている
    『ADVISORY』
    っていうやつですね。

    これにより積極的にメディアでも取り上げられ、
    プロモーションされていきました。

    リンキン・パーク、恐るべし、なのです。


      

  • Posted by グレイトさん at 23:53Comments(0)

    2010年03月06日

    ハイブリッド・セオリー

    リンキン・パークのデビューアルバムにして
    ブレイクの皮切り、

    『ハイブリッド・セオリー』。

    MCとDJのいるヘヴィ・ロックという編成は、
    今でこそ当たり前かも知れませんが
    当時としてはかなり独特な存在です。


    ミクスチャー系のバンドは多く存在していても、
    ホントにいい!っていうアーティストは一握りです。

    ただ単に珍しい編成っていうだけでは
    世界的な人気を博すことは不可能でしょう。

    ってことはなにかホンモノたる理由があるわけで・・・

    その理由を考える時間を作ることは、人生において
    非常に有意義なものとなるに違いないのです。


    と、いうわけでリンキン・パークの素敵さを噛み締めましょう。


    では聴き込み開始。



    う〜む。



    なるほど。



    そういうことか。


    わかりました。


    結論は、

    『理屈じゃない。』

    『素敵なもんは素敵。』

    ということです。


    すみません。



    緩急のある、自然と体の動くグルーヴ。

    押し付けがましくない、心地よいヘヴィネス。

    急に出てくる慟哭のメロディ。

    きっと鍵盤で作曲しているのでしょう。

    無条件にカッコいい。



    こういうアルバムに出会えたならば、

    ただ身を委ねるのが正解です。

      

  • Posted by グレイトさん at 08:32Comments(0)