聴きやすいデスメタル
そのスジでは有名なデスメタルバンド、『アット・ザ・ゲイツ』。
そのスジでは有名な通算4枚目にして日本デビューアルバム、『スローターオブザソウル』。
そのスジでは有名な、歴史的名盤といっても過言ではないほどの入魂の一枚。
そのスジでは有名な、デスメタルにおいては抜群の信頼と実績を持つレコード会社、イヤーエイクが発売元。
当時、今ほどメロディックデスと呼ばれるジャンルが確立されていなかった時代に、ヘヴィメタルの究極形を提供していた数少ないバンドです。
凡百のバンドじゃないことは、聴けばすぐにわかります。
デスメタルならではの極端な攻撃性を持ちながらも、『静』の部分にもこだわった曲作り。
アルバムを通してドラマチックな流れ。
ハッとするようなギターワーク。
ともすれば単調になりかねないブラストビートを多用しつつもも、そこに変拍子を巧みに交えたリズム展開。
いきなりドキッとさせられる1曲目。
金属音のノイズからはじまる『ブラインデッドバイフィア』です。
暗闇を切り裂くような慟哭のリフ、突き刺さる悲痛の叫び。
名曲だわぁ・・・
表現方法としては破壊力が有りすぎる故に限りのある『デスメタル』という手法で、ここまで独自の世界観を打ち出し、確立している事実。
感服です。
ヘヴィメタルでは物足りなくなっていて刺激が欲しい。
伝統的なデスメタルは怖い。
メロディックデスは大袈裟。
そんな人には最高にオススメです。