ザ・ボディ・アコースティック
80年代を代表するポップ・アイコン、
シンディ・ローパー。
暴走するヤンチャなねーちゃんみたいな
自由で派手なオーラを放つ圧倒的な存在感。
独特で、それでいて実力派の歌唱。
そりゃもうカッコいいアーティストです。
凡百の『歌姫』と呼ばれる人達が束になってもかないません。
コチラはそのシンディ・ローパーが、自らの持つ代表曲の数々を
セルフ・カヴァーしたという好企画。
それも、単なる『再びレコーディング』ではなく、
素晴らしいアレンジや他ミュージシャンとのデュエットにより、
もともと魅力的な楽曲にさらに新たな魅力を加えているという、
実に興味深いアルバムなのです。
もちろんシンディ・ローパーらしい
ヒネリのある発声、すっごい絶叫、
部分的にふてくされたかのような歌い方、
強靭ながらも柔らかい響きは健在。
いやぁ、やっぱりカッコいいですわ。
存在がロックしてますもん。
そんな中でも特に聴かないわけにはいかないのは
珠玉の名曲『タイム・アフター・タイム』。
このメロディはポップスの歴史の中でも指折りの美しさです。