プリースト・ライヴ!
『メタル・ゴッド』 の称号を自らに課し、
ヘヴィメタルのユニフォームであるレザーを纏う。
・・・ステージはもの凄く暑いのに。
・・・しかも鋲が打ってあるからもの凄く重いのに。
長いギターソロと激しいドラミング。
ハイトーンのシャウト、異常なまでのビブラート。
・・・音楽的には、実はあんまり必要がないのに。
『法を破れ』『ホイール・バーニング』
『愛の牙』『エレクトリック・アイ』
『殺戮の聖典』『ターボ・ラヴァー』
・・・常識で考えれば、歌詞もけっこう恥ずかしい。
でも、いいんです。
ジューダス・プリーストだから。
これがヘヴィ・メタルだから。
『プリースト・ライヴ!』。
ブリティッシュ・ロックを背負ってきた誇りと自信。
それがオーディエンスを巻き込んで凄まじいテンションを生み、
芸術へと昇華する過程を収めた魂のドキュメントです。
つまり、単なるライヴ録音された企画盤ではなく、
いわばヘヴィ・メタルの記念碑なのです。
好景気、不景気、貧富の差、政治問題、
社会問題、教育問題、事件、事故、
薬物、環境問題・・・
挙げればキリがないくらい世知辛い世の中。
ジューダス・プリーストが存在することによって、
生きる活力を得ている人がいる。
いや、むしろそういう人が大半を占めている。
ヘヴィ・メタルは偉大で、尊大で、寛大です。
さぁ、みんなで聴きましょう。
ジューダス・プリースト。
そして、みんなで叫びましょう。
復讐の叫びを。