たまりば

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2007年06月25日

孤高の存在

元祖インダストリアル・ヘヴィミュージック・ユニット、ミニストリー。

ミニストリーは
アル・ジュールゲンセン(ヴォーカル、ギター、シンセサイザー、プログラミング)
ポールベイカー(ベース、プログラミング)
の2人からなるユニットで、バンドではありません。

また、最近はポール・ベイカーは脱退しているので、アル・ジュールゲンセン個人のプロジェクトです。


『インダストリアル』の明確な定義は難しいのですが、
“機械処理”と“プログラミング”
で攻撃性を増したヘヴィメタル、といったところでしょうか。

ミニストリーは、そのスジでは孤高といえる存在です。


初期の頃はエレクトリック・ポップに少しロックの要素が入っていた程度だったのですが、アルバムを出す度に進化を続け、ディスコ・ビートにヘヴィメタル・ギターを絡ませるという独特のスタイルを築きました。

今ではもはや当たり前に確立された音楽性ですが、当時は数えるほどしかそういったバンドはなかったんですよ。

そして、その中でも常に高水準のクオリティを持っていたミニストリーが極めつけのインダストリアル完成型として世に出したアルバムがこの
『詩篇69』です。


アルバム内容はどうかというと、『インダストリアル』と称される音楽の特徴が最大限に活きた傑作となっています。

スラッシュメタルさながらのギター、
容赦なく叩き出され続ける無慈悲な打ち込みビート、
ジャンク感溢れる雰囲気を醸し出す緻密なサンプリング、
機械処理されて冷酷さを増したヴォーカル。

全体を通すと前半は徹底的に打ちのめすスタンスで攻撃、後半はトランスさせるかのような音の洪水。


『N・W・O』
『ジャストワンフィックス』
『ヒーロー』
『ジーザス・ビルト・マイ・ホットロッド』
といった曲目はあまりに危険。

ハマると脱け出せなくなる上、友達や恋人を失うことになるでしょう。
しかもそんな時にまた聴きたくなるので、目をギラギラさせて
『俺はマシーンだ』
とか
『感情なんて邪魔だ』
とか言い出す、迷惑な人間になること請け合いです。
気をつけましょう。


しかし!
ミニストリーのライヴはそれとは全く逆方向の完全なる肉弾戦。

ライヴ映像があるのですが、まずステージとフロアの間に『金網』があります。
(アーティストの安全のため、と思われる)

その金網になんだか人はやたらによじ登るわ、飛び降りるわ、
よくわからないけど人が炎上していたり(!)
もはやライヴというより『暴動』です。


これはこれで必見。

  • Posted by グレイトさん at 13:05│Comments(1)
    この記事へのコメント
    グ○コのキャラメルのようなジャケですね
    Posted by at 2007年06月25日 21:44
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      コメント(1)