たまりば

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2011年05月23日

ダート

華と毒と妖艶の80年代の反動か、
明るくない音楽の嵐が吹き荒れた90年代アメリカ。

ニルヴァーナを筆頭にパール・ジャム、サウンドガーデンなど
グランジ、オルタナ系のムーブメントが隆盛を極める中、
チャートアクションでもずば抜けてカルト的人気を誇ったのが
アリス・イン・チェインズ。


デビュー間もなく、メガデスやヴァン・ヘイレン、
スレイヤー、アンスラックスなどに同行しているので
ハードロック・ファンやコアなヘヴィ・メタル・ファンに
一気に浸透したことが人気に拍車をかけましたね。

音楽的にも一概にオルタナ系ではないようなところに位置するのですが、
時代背景でオルタナに括られてるような感じです。



このバンドは、一言でいうと
『とても重い』。


デスメタルやグラインドコアのような聴覚へ訴える重さではなく、
往年のブラック・サバスが持っている精神にくる重さです。


ツボを抑えた巧みなソングライティング、
効果的なエフェクト、
面長にならない曲作り、
パーカッシブなリズム。


中でもシンガー、レイン・ステイリーの絶妙な声のトーンは
帝王オジー・オズボーンを彷彿させる呪術的な響きですね。

歌詞も病的なところがあり、陶酔するような危険性を孕んでいます。


なかなか、癖になりますね。




  • Posted by グレイトさん at 11:20│Comments(0)
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