たまりば

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2008年08月26日

ハウジズ・オブ・ザ・モーレ

インダストリアル・ヘヴィ・ロックの重鎮、ミニストリー。

硬派なトランスにスラッシュ・メタルを混ぜ、
ジャンク風に仕立て上げるのがインダストリアル。

つまりは打ち込みの冷徹なビートにディストーションたっぷりのギター、
機械処理を施したヴォーカルを展開しているわけです。
破壊力満点。

ですのでヘヴィ・メタルをその響き通り『重金属』と定義するのであれば、
正統派のバンド以上に『ヘヴィ・メタル』であると言えます。


ミニストリーはもともと音楽性が柔軟で引き出しが多く、
ヘヴィ系が好きな人間には幅広く対応しているアーティストです。
さらにこのアルバムではストレートな曲が多く、パンク・ハードコアの領域にも踏み入れています。
純粋に『早い曲』がこれだけ並ぶのはミニストリー史上でも初めてのことであり、
『最も過激なアルバム』といえますね。


そんな中、1曲目『ノー・W』では、オルフの『カルミナ・ブラーナ』をフューチャーして
クラシックとの融合を果たしています。

このセンスは秀逸で衝撃的。
攻撃力、破壊力、煽動力を格段に増加させながら完成度を高め、
インダストリアルの尊厳さを圧倒的なものにしている佳曲です。


  • Posted by グレイトさん at 08:24│Comments(0)
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