たまりば

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2008年12月21日

ブラック・サバス4

ブラック・サバスの4枚目のアルバム、
その名も『ブラック・サバス4』。
素晴らしくダイレクトなネーミング。
これを聞いて5枚目のアルバムだと思うヤツは、
乳児に戻って数の数え方からやり直したほうがいいでしょう。
と、いうわけでブラック・サバスの4枚目です。


世間一般で言われる人類共通の意識として、
1・平和を願う
2・愛をもって世の中に関わる
3・ブラック・サバスはいつの時代も最高

という3要素があります。
このうちの3番目について補足をつけさせて頂きます。

ブラック・サバスはいつの時代も最高。
オジー・オズボーン時代も、
ロニー・ジェイムズ・ディオ時代も、
イアン・ギランが歌ったものも、
グレン・ヒューズが歌ったものも、
トニー・マーティン時代も・・・
その中であえてオジー・オズボーン時代について語るのであれば、
この『ブラック・サバス4』という傑作はとても大きな歴史的な存在感を持っています。

前作『マスター・オブ・リアリティ』からの変化として、
音の輪郭がハッキリして臨場感が増したことが挙げられます。
レコーディングのレベルが上がったのか、これまで敢えてそうしていたのかはわかりかねますが、
とにかくこのアルバムで
『ヘヴィとはこういう音をいいます』
と定義をしたといえるでしょう。

それにより、これまで『混沌』であった独特の雰囲気は
『整合と混沌』の両面から表現され、対比することでその性格を増していきます。
『非常に美しく、異常に醜いが、その醜さすら美しい』という、
ブラック・サバスならではの雰囲気をさらなるレベルに昇華しています。


3曲目のピアノ・バラード『チェンジス』や
8曲目のアコースティックのインスト『ラグナ・サンライズ』であっても
『ヘヴィである』という点は一切損なわれておらず、
アップテンポの曲も『引きずるような疾走感』という、非常に形容し難い音作り。

音域が広くないが圧倒的に独特であるオジー・オズボーンのヴォーカルを最大に際立たせる、
トニー・アイオミとギーザー・バトラーの弦楽器よる抜群のアンサンブルです。


この音を基準に、ヘヴィさを足したり引いたり、
テンポを早くしたり遅くしたり、
アタックを強めたり弱めたりして、
次世代のバンドが自分達の音を作ったといえます。
時間でいうならGMT、
記録でいうならギネス、
ヘビメタっぷりでいうならブラック・サバス4。
万物の尺度としての、世界基準です。

孤高ですねぇ。




  • Posted by グレイトさん at 07:57│Comments(0)
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