たまりば

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2009年11月26日

ブリザード・オブ・オズ

かつてないヘヴィな音で奏でられるロックンロールに、
歴史は 『ヘヴィ・メタル』という名を付けました。


その代表格のバンドが言わずと知れた ブラック・サバス。

その活動の中でヘヴィ・メタルの礎を築いたのち、
シンガーであるオジー・オズボーンがアルバム
『ネヴァー・セイ・ダイ』 を最後に脱退します。


その後のブラック・サバスは、後任のシンガーに
『小さな巨人』ロニー・ジェイムズ・ディオを迎えて
アルバム『ヘヴン・アンド・ヘル』 を発表。

当初のブラック・サバスのコンセプトである『恐怖』とは異なる、
中世的で厳粛な世界観で構築されたこのアルバムは、
新しいスタンダードとして世界各地で絶賛をもって迎えられるのでした・・・



さて、それではオジー・オズボーンの
『ブリザード・オブ・オズ 血塗られた英雄伝説』。


前述のロニー・ジェイムズ・ディオを擁する
第2期ブラック・サバスへの回答、
そしてオジー・オズボーンというアーティストが
伝説へと駆け上がっていく一本道を照らし出した超・名盤です。


結論からいうと、このアルバムはのちに
『ヘヴィ・メタルのバイブル』
と言われ、崇められることになります。

それほどの魅力とは、一体何なのか。
・・・その疑問に対し、知る人は皆、こう答えるのです。


『美しさ』。


アイ・ドント・ノウ、クレイジー・トレイン、
グッバイ・トゥ・ロマンス、ミスター・クロウリーなど、

ヘヴィ・メタルのクラシックといえる曲のオンパレードであること、
オジー・オズボーンという稀代のシンガーであること、
ギタリスト、ランディ・ローズの数少ない正規音源であること・・・

と、いうような歴史的価値があることも大切ですが、
それ以前にこのアルバムは本当に『美しい』んです。


いうにことかいて 悪魔の化身 みたいな扱いをされる
オジー・オズボーンのアルバムの魅力を
『美しい』 と評するのは甚だ力業に感じるかもしれませんが、
こればっかりは他に表現のしようがありません。

ブラック・サバス時代から染み付いている
この独特の緊張感を伴う空気はやはり独特

紛れもなく孤高。


そしてそこに絡むランディ・ローズの、
エッジの利いたクラシック・スケールの音使いは
見事としか言いようがないスリリングなアンサンブル。


ヘヴィ・メタル史上に燦然と輝く奇跡の一枚。


帝王の覚醒です。




  • Posted by グレイトさん at 23:37│Comments(0)
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