たまりば

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2010年02月26日

ギター殺人事件

『熱い!』


そりゃ〜ロックなんだから、
アツくて当然かもしれません。

しかし、AC/DCを聴くと、改めて

『やっぱりロックは熱い』
『やっぱりロックはいい』

とか思っちゃうんですよ。


ライヴ・モンスター、AC/DC。

今は亡き、ボン・スコット時代のライヴ
『ギター殺人事件』 です。


当時のベストといえる選曲がまず素晴らしいですね。

そして髪を振り乱しながらギターを弾いている
アンガス・ヤングの姿が容易に目に浮かぶ、
このダイナミックな乾いた音。

破綻しそうなほどの無尽蔵なエネルギーを放ちながら、
もの凄くタイトな独特のブ厚いアンサンブルは、
ライヴの王者である証ですね。
すげえカッコいい。



『ホール・ロッタ・ロージー』の

ででれでれでれ〜 アンガス!
なんて、もう聴いててニヤニヤしちゃいます。



曲名に

『地獄は楽しい所だぜ』
とか
『素敵な問題児』
とか
『ロック魂』

って付けたのは、
日本のレコード会社によるファインプレー。

直訳よりも気持ち良く伝わりますね。

いやぁ、
『熱い!』


  

  • Posted by グレイトさん at 10:56Comments(0)

    2010年01月30日

    鎌首

    うぎゃーーーーー

    どかどかどかどか

    だだだだっだっだっだだだだだ


    『凄まじさ』を音にしたら、こうなった。


    無敵、最強、壮絶、パンテラ。
    文句を言わせない、メジャー4枚目は

    『ザ・グレイト・サザン・トレンドキル』

    偉大なる南部の流行殺し。



    『カウボーイズフロムヘル』

    『俗悪』

    『悩殺』

    と、過去3作で例を見ないヘヴィネスを叩き出し続けて、

    『次はどうするんだろう』
    『これ以上、ヘヴィには出来ないだろ』
    と思っていたところに来た、
    驚くほどストレートな一撃。


    真っ向勝負で前作を超える、
    音で殴られる衝撃。


    世界中のヘヴィ・メタルの中で、最も過激なアルバムです。


    猛獣の精神に音楽の神が宿り、
    脳内に核兵器を仕込まれたような、
    とにかくイッてしまっている驚愕の仕上がり。


    徹底的にヘヴィネス一辺倒でありながら、
    グルーヴがあり、フックがあり、
    予想外の角度からのアレンジがありと、
    バラエティ豊かなパンテラ節。


    『スーサイド・ノート・パート1』
    『スーサイド・ノート・パート2』
    の流れなんて、
    100人中100人が鳥肌でしょう。



      

  • Posted by グレイトさん at 08:39Comments(0)

    2009年12月30日

    大好きな曲です

    たどり着いたらいつも雨降り

    疲れ果てていることは
    誰にも隠せはしないだろう
    ところが俺らは何のために
    こんなに疲れてしまったのか

    今日という日が
    そんなにも大きな一日とは思わないが
    それでもやっぱり考えてしまう
    ああこの気だるさは何だ

    いつかは何処かへ落ち着こうと
    心の置き場を捜すだけ
    たどりついたらいつも雨降り
    そんなことの繰り返し

    やっとこれで俺らの旅も
    終わるのかと思ったら
    いつもの事ではあるけれど
    ああここもやっぱり土砂降りさ

    心の中に傘をさして
    裸足で歩いてる自分が見える


    人の言葉が右の耳から左の耳へと通り過ぎる
    それほど頭の中はからっぽになっちまってる

    今日はなぜか穏やかで
    知らん顔してる自分が見える



    落陽

    しぼったばかりの夕陽の赤が
    水平線からもれている
    苫小牧発・仙台行きフェリー
    あのじいさんときたら
    わざわざ見送ってくれたよ
    おまけにテープを拾ってね
    女の子みたいにさ
    土産にもらったサイコロふたつ手の中でふれば
    またふりだしに戻る旅に
    陽が沈んでゆく

    女や酒よりサイコロ好きで
    すってんてんのあのじいさん
    あんたこそが正直者さ
    この国ときたら
    賭けるものなどないさ
    だからこうして
    漂うだけ
    土産にもらったサイコロふたつ
    手の中でふれば
    またふりだしに戻る旅に
    陽が沈んでゆく

    サイコロころがし有り金なくし
    フーテン暮らしのあのじいさん
    どこかで会おう生きていてくれ
    ろくでなしの男たち
    身を持ち崩しちまった
    男の話を聞かせてよ
    サイコロころがして
    土産にもらったサイコロふたつ
    手の中でふれば
    またふりだしに戻る旅に
    陽が沈んでゆく


      

  • Posted by グレイトさん at 08:32Comments(0)

    2009年11月26日

    ブリザード・オブ・オズ

    かつてないヘヴィな音で奏でられるロックンロールに、
    歴史は 『ヘヴィ・メタル』という名を付けました。


    その代表格のバンドが言わずと知れた ブラック・サバス。

    その活動の中でヘヴィ・メタルの礎を築いたのち、
    シンガーであるオジー・オズボーンがアルバム
    『ネヴァー・セイ・ダイ』 を最後に脱退します。


    その後のブラック・サバスは、後任のシンガーに
    『小さな巨人』ロニー・ジェイムズ・ディオを迎えて
    アルバム『ヘヴン・アンド・ヘル』 を発表。

    当初のブラック・サバスのコンセプトである『恐怖』とは異なる、
    中世的で厳粛な世界観で構築されたこのアルバムは、
    新しいスタンダードとして世界各地で絶賛をもって迎えられるのでした・・・



    さて、それではオジー・オズボーンの
    『ブリザード・オブ・オズ 血塗られた英雄伝説』。


    前述のロニー・ジェイムズ・ディオを擁する
    第2期ブラック・サバスへの回答、
    そしてオジー・オズボーンというアーティストが
    伝説へと駆け上がっていく一本道を照らし出した超・名盤です。


    結論からいうと、このアルバムはのちに
    『ヘヴィ・メタルのバイブル』
    と言われ、崇められることになります。

    それほどの魅力とは、一体何なのか。
    ・・・その疑問に対し、知る人は皆、こう答えるのです。


    『美しさ』。


    アイ・ドント・ノウ、クレイジー・トレイン、
    グッバイ・トゥ・ロマンス、ミスター・クロウリーなど、

    ヘヴィ・メタルのクラシックといえる曲のオンパレードであること、
    オジー・オズボーンという稀代のシンガーであること、
    ギタリスト、ランディ・ローズの数少ない正規音源であること・・・

    と、いうような歴史的価値があることも大切ですが、
    それ以前にこのアルバムは本当に『美しい』んです。


    いうにことかいて 悪魔の化身 みたいな扱いをされる
    オジー・オズボーンのアルバムの魅力を
    『美しい』 と評するのは甚だ力業に感じるかもしれませんが、
    こればっかりは他に表現のしようがありません。

    ブラック・サバス時代から染み付いている
    この独特の緊張感を伴う空気はやはり独特

    紛れもなく孤高。


    そしてそこに絡むランディ・ローズの、
    エッジの利いたクラシック・スケールの音使いは
    見事としか言いようがないスリリングなアンサンブル。


    ヘヴィ・メタル史上に燦然と輝く奇跡の一枚。


    帝王の覚醒です。



      

  • Posted by グレイトさん at 23:37Comments(0)

    2009年10月24日

    プリースト・ライヴ!

    『メタル・ゴッド』 の称号を自らに課し、
    ヘヴィメタルのユニフォームであるレザーを纏う。

    ・・・ステージはもの凄く暑いのに。
    ・・・しかも鋲が打ってあるからもの凄く重いのに。


    長いギターソロと激しいドラミング。
    ハイトーンのシャウト、異常なまでのビブラート。

    ・・・音楽的には、実はあんまり必要がないのに。


    『法を破れ』『ホイール・バーニング』
    『愛の牙』『エレクトリック・アイ』
    『殺戮の聖典』『ターボ・ラヴァー』

    ・・・常識で考えれば、歌詞もけっこう恥ずかしい。



    でも、いいんです。

    ジューダス・プリーストだから。

    これがヘヴィ・メタルだから。


    『プリースト・ライヴ!』。

    ブリティッシュ・ロックを背負ってきた誇りと自信。
    それがオーディエンスを巻き込んで凄まじいテンションを生み、
    芸術へと昇華する過程を収めた魂のドキュメントです。

    つまり、単なるライヴ録音された企画盤ではなく、
    いわばヘヴィ・メタルの記念碑なのです。


    好景気、不景気、貧富の差、政治問題、
    社会問題、教育問題、事件、事故、
    薬物、環境問題・・・
    挙げればキリがないくらい世知辛い世の中。

    ジューダス・プリーストが存在することによって、
    生きる活力を得ている人がいる。

    いや、むしろそういう人が大半を占めている。


    ヘヴィ・メタルは偉大で、尊大で、寛大です。

    さぁ、みんなで聴きましょう。
    ジューダス・プリースト。

    そして、みんなで叫びましょう。
    復讐の叫びを。


      

  • Posted by グレイトさん at 23:47Comments(0)

    2009年10月17日

    ジャッジメント・ナイト

    映画 『ジャッジメント・ナイト』 のサントラです。

    と、言っても単なる映画音楽ではなく、
    また、色々なアーティストの曲を集めただけでもない。
    けっこう珍しいタイプのサントラであり、
    非常に興味深い、素敵なプロジェクトなんです。


    なにが素敵かって、その1。

    収録されている曲がほとんど録り下ろしである事実。
    このサントラを作るために曲が作られたり、
    アレンジされたカバー曲だったりしています。
    また、このサントラでしか聴けない曲が多いのも
    特筆すべきポイントですね。


    なにが素敵かって、その2。

    ヘヴィ・ロック界を代表するアーティストと、
    ラップ界を代表するアーティストが、
    ジャンルの垣根を取り払って一緒に曲をやっているという美しさ。
    人気アーティスト同士の、いわゆるコラボレーションです。
    しかもジャンルだけでなく、レーベルをも超越しているという、
    まさに奇跡と言えるドリームマッチなんです。


    ソニック・ユースとサイプレス・ヒル、
    ヘルメットとハウス・オブ・ペイン、
    リヴィング・カラーとランDMCなど、
    そのスジではかなりグレイト、豪華絢爛な顔ぶれ。
    そしてクオリティの高い楽曲はモチロン聴く価値アリアリです。


    そして!
    そんな中でもひときわ輝くのは、やはりこのチーム。
    スレイヤーとアイスTのコラボレーションでしょう。

    演奏曲 『ディスオーダー』 は古いハードコアバンドのカバーで、
    3曲を1曲のようにメドレーで演奏しています。
    コレがだんだんとスレイヤーらしい速さになっていくという
    ハンパじゃなくカッコ良い、痛快この上ない仕上がり。
    スラッシュ・メタル用の耳をお持ちの方には、
    是非とも聴いていただきたい。

    やはり帝王。

    無敵です。


      

  • Posted by グレイトさん at 00:53Comments(0)

    2009年09月22日

    ベストヒット・スカ

    スカのバンドによる、傑作カバー・コンピレーション。

    カバーされているオリジナル曲は
    30を過ぎてれば誰もが聴いたことのあるような、
    70〜80年代洋楽の申し子的な曲が中心です。

    もともとカラフルな曲調のものが多い時代、
    さらにアップテンポでハイテンショに生まれ変わっており、 スカとの相性の良さを改めて認識してしまうのです。


    レイパーカーJr 『ゴーストバスターズのテーマ』、
    クイーン 『ウィ・ウィル・ロック・ユー』、
    アーハ 『テイク・オン・ミー』、
    ショッキング・ブルー 『ヴィーナス』、
    バングルス 『マニック・マンデイ』
    イーグルス 『ホテル・カリフォルニア』
    ディープ・パープル 『スモーク・オン・ザ・ウォーター』・・・
    他にもシンディ・ローパー、ゴーゴーズ、
    スペシャルズ、ダイアナ・ロス、
    ビートルズ、セックス・ピストルズなどなど、
    メジャー級楽曲のオンパレード。

    エンターテイメント性が高く、両手放しで楽しめる、
    無敵の内容です。

    ドライブにも合いますし、バンドでやるのも楽しい。

    とにかく『痛快』 です。



      

  • Posted by グレイトさん at 08:18Comments(0)

    2009年08月26日

    闇の終焉

    エンペラー。


    出身地であるノルウェーのみならず、
    世界中のブラック・メタル・シーンを総括し、
    影響を及ぼし続けている伝説のバンドです。

    このアルバムを最後にいったん解散しましたが、
    再結成して活動しています。


    ブラック・メタルというと通常は、
    悪魔崇拝的な歌詞、
    手数の多い轟音、
    まがまがしいヴィジュアル、
    モノクロの尊厳な世界感など、
    悪く言うと『虚仮威し』的になりがちなスタイル。

    しかしこのエンペラーは紛れもなく
    『本物のアーティスト』
    です。

    一時期、ヨーロッパのさまざまなブラックメタル関連の
    バンドのメンバーが所属する『インナー・サークル』という
    団体のメンバーが、教会を放火したり、殺人などの犯罪を犯し、
    投獄されるなどの事件が相次いだことがありました。
    決して許される行為ではなく、実際にエンペラーのメンバーも
    関わっていたりと微妙なところではあるのですが、
    そういった話題性を抜きにして音楽を捉えていきましょう。


    重厚なギターに重厚な派手なキーボード、重厚なリズム隊。
    ご多分にもれず手数は多く、ブラックメタルらしい音。

    それでいながらエンペラーが独特とされる、最大の違いは、
    バンドの中心人物であるイーサーンの卓越した音楽論でしょう。

    音楽学校の講師を勤めている事実も面白いエピソードですが、
    クラシックに裏付けされた素晴らしく完成度の高い楽曲は
    納得の一言。
    ギャーギャー言うだけの残念なバンドではありません。

    ストラッピング・ヤング・ラッドとかカーカスとか、
    インフレイムスとかが好きなら好きになれる・・・はず。

    初期のアルバムに比べ、このアルバムは録音状態も良いので、
    非常に聴きやすいです。

    あ、聴きやすいと言ってもブラックメタルですので。

    聴きにくいですよ。



      

  • Posted by グレイトさん at 07:42Comments(0)

    2009年07月30日

    スタンド・バイ・ミー

    映画 『スタンド・バイ・ミー』 のサントラ。

    映画がいわずとしれた名作なら、サントラも名作です。


    映画は1980年代のものですが、
    サントラ収録曲は50年代から60年代。
    いまではクラシック・ロックとかスタンダードとか
    オールディーズと言われるものがほとんどです。


    こもるような打楽器の音。
    分離しきれない楽器の音。、
    息づかいまで聞こえる、ダイレクトな声。

    現代では機械で処理してしまうものばかりですが、
    この 『温かい古さ』 が最高に魅力的なんです。


    ベン・E・キング 『スタンド・バイ・ミー』は言わずもがな。
    バディ・ホリー 『エヴリデイ』
    シャーリー&リー 『レット・ザ・グッド・タイムス・ロール』
    コーデッツ 『ロリポップ』
    ジェリー・リー・ルイス 『火の玉ロック』
    あたりが有名でしょうか。

    CMとかで使われてるたりするので、
    曲名は知らないけど聴いたことある、
    っていうパターンがありますよ。


    それと、この時代の歌詞が好きです。

    シンプルに、ストレートに、
    堂々と愛を語る。
    不満を吐き出す。
    ロックンロールへ賛辞を送る。

    難解じゃないから伝わる。

    現代でも歌詞が良いアーティストは少なくないですが、
    本当に必要な言葉はこの頃に出尽くしているんですよね。



      

  • Posted by グレイトさん at 07:53Comments(0)

    2009年07月18日

    ヘルソングス

    コレは凄い。
    本当に凄い。
    久々に、
    『うおっ!ホントかよ!』
    という衝撃を受けました。


    スウェーデン出身の3人組アコースティックユニット、
    その名も 『ヘルソングス』 。

    歌っているのはハリエット・オールソンという女性で、
    シェリル・クロウとかアラニス・モリセットのような
    心温まる、天国に届くような声。
    演奏もまた心地良く、パッと聴いた感じは
    そういった系統のニューカマーかと思います。


    しかし、だとしたらこんなに衝撃は受けません。
    ああ、いい感じのアーティストだな、とはなっても、
    『うおっ!ホントかよ!』
    にはならないでしょう。


    では、何が衝撃かといいますと。
    実は、このヘルソングスはカヴァーバンドなんですね。
    しかも、ハードロックやヘヴィメタルのカヴァーです。


    世をはかなみ、切なさでいっぱいになった誰かが
    『音で人を殴る』
    ために考えた音楽、
    ヘヴィメタル。

    まさしく暴力的な音質、音量、音数は、
    他ジャンルの追従を許しません。

    そのヘヴィメタルを、徹底的にソフトに、テンダネスに、
    ハートウォーミングに、ピースフルに、幸せにアレンジ。

    究極のリラクゼーション・ミュージックに昇華しているのです。


    メタリカ 『ブラッケンド』
    ヴァン・ヘイレン 『ジャンプ』
    メガデス 『狂乱のシンフォニー』
    ジューダス・プリースト 『ブレイキング・ザ・ロウ』
    ツイステッド・シスター 『ウィー・アー・ノット・ゴナ・テイク・イット』
    モーターヘッド 『オーガズマトロン』
    スレイヤー 『シーズンズ・イン・ジ・アビス』
    アイアン・メイデン 『明日なき戦い』
    ブラック・サバス 『パラノイド』
    サクソン 『プリンセス・オブ・ザ・ナイト』
    アイアン・メイデン 『誇り高き戦い』
    ヨーロッパ 『ロック・ザ・ナイト』
    AC/DC 『サンダーストラック』


    ツボを心得た選曲も安心二重丸。
    なんてキレイなメタリカなんだ。
    なんて聴きやすいスレイヤーなんだ。
    なんてブレイキングしなそうなブレイキング・ザ・ロウなんだ。
    なんて狂乱しなそうな狂乱の
    シンフォニーなんだ。


    アレンジ能力の高さ、完成度の高さが
    単なる企画ものではないことを証明。

    そしてなにより世界各国のヘヴィメタル・ファンにも
    支持されていることが、本物であることを裏付けています。


    いやぁ、衝撃。
    面白い。



      

  • Posted by グレイトさん at 08:09Comments(0)

    2009年07月08日

    ライフ・フォー・レント

    エミネムの曲にサンプリングで使用されたり
    映画やドラマの主題歌になったりと、
    何かと話題のある楽曲の入ったデビュー・アルバム
    『ノー・エンジェル』が
    世界で1200万枚のセールスという快挙。

    こちらは続く2枚目のアルバム
    『ライフ・フォー・レント』。

    アーティストは
    ダイド・アームストロング。

    英国出身の女性シンガーソングライターです。

    アームストロング。
    なんつーか、『出来る名前』ですねぇ。


    どんな感じかといいますと、
    エッジのきいたアコースティックな音に、
    憂いのあるしっとりとした声が絡みます。

    雨の音が聞こえる寒空の情景、というような、
    とても綺麗な音楽です。

    癒し系、というにはちょっと歌詞が過激ですが、
    気だるさのないキリッとした雰囲気と、
    芯のある知的な空気が心地よいです。

    音数が少なくシンプルですのでほぼフォークですね。

    それにしてもこのクオリティの高い曲、
    この流れのよいメロディ。

    グランベリーズやスティング、U2のしっとりした部分を彷彿させます。


    好きなんです。
    こーゆーの。


      

  • Posted by グレイトさん at 08:15Comments(2)

    2009年06月30日

    アンダー・ア・ペイル・グレイ・スカイ

    ヴェノム、スレイヤーの直系から始まり、
    民族的グルーヴを取り込むことで自己を確立。

    混沌の時代を突き進んだブラジルの異端、セパルトゥラ。
    1996年のライヴです。
    アルバム 『ルーツ』 発表のころのものですね。


    収録曲は
    『ルーツ・ブラッディ・ルーツ』、
    『テリトリー』、『アティテュード』、
    『ビニース・ザ・リメインズ』、『アライズ』、
    『スレイヴ・ニュー・ワールド』、『カイオヴァス』、
    『レフューズ・レジスト』、『ラタマハタ』・・・・


    初期のころから当時最新のものまで幅広く選曲されており、
    ベスト的な意味も持っているといえます。

    とはいえ手数の多さが凄まじい上に、
    ほとんどの曲が原曲より速く演奏されているので、
    原曲を知らないと何をやっているのかすらわからない。


    『セパルトゥラのライヴ聴いた?』
    『聴いた聴いた。
    ギターがガーって聴こえて、
    ドラムがドコドコ聴こえて、
    ヴォーカルがゴーって聴こえるよね。』
    という感想だけになるでしょう。

    誤解を恐れずにいうと、
    このテのバンドのライヴ盤は概ねそんな感じです。
    原曲を聴き込み、覚えておかないと、
    ライヴバージョンではここを変えて来てるな!とか、
    おおっ、ここでメドレー形式でこの曲を!
    というのが楽しめないんですね。
    つまりバンドを愛してからでないと、楽しみ切れない。
    これは勿体ないことです。


    ですのでここは一発、
    みんなでセパルトゥラを愛しましょう。



      

  • Posted by グレイトさん at 08:11Comments(0)

    2009年06月19日

    ノー・ライン・オン・ザ・ホライゾン

    いつだったか、誰かが、

    『U2の音楽は風が吹いてる。』

    と言っていました。

    素晴らしい形容です。


    実際にU2の音楽は、
    ストレートなロックンロールだったり、
    アイリッシュ・フォークだったり、
    実験的なコンピューターミュージックのときもあれば、
    未来型デジタル・ディスコだったりするときもある。

    パッと聴いた感じはジャンルがばらばらです。

    しかしそれらは紛れもなくU2の音楽であり、
    すべてに共通することがあります。

    それが冒頭の引用、
    『風が吹いてる』、です。


    な〜に言っちゃってんの、って思う気持ちもわかります。
    しかし、その説明がすまじくビンゴなのも事実なんです。

    U2の音楽には、本当に風が吹いてるんですよ。


    2009年のアルバム
    『ノー・ライン・オン・ザ・ホライゾン』。
    これもご多分に漏れず、心地よい風が吹いてます。

    シンプルなアルバムジャケットは、モノクロの水平線。
    その世界をそのままに、海、太陽、虹など
    歌詞にも自然のキーワードがよく出てきます。

    とはいえ勿論、エコロジーを歌うわけでもなく、
    いや結局は繋がるのですが、
    ここにあるのはあくまでもU2の音楽。

    しかし総合的に感じとれる印象は、
    『良識』 に問いかけるような 美しさ。
    その悟りはもはや解脱の領域です。

    壮大なスケールの、
    本当に心地良い、
    だけどロックンロール。


    U2ならでは。




      

  • Posted by グレイトさん at 07:50Comments(0)

    2009年06月08日

    ザ・デヴィル・ユー・ノウ

    バンド名は 『ヘヴン・アンド・ヘル』

    ヴォーカル ロニー・ジェイムズ・ディオ
    ギター トニー・アイオミ
    ベース ギーザー・バトラー
    ドラム ヴィニー・アピス

    そう、中期ブラック・サバスです。

    期間限定で再集結ツアーをしたところ、
    あまりの反響にツアーを延長。
    そしてあまりに熱望された結果として、レコーディング。

    まさかこのラインナップで2009年にアルバムが出るとは・・・
    待ってみるもんですねぇ。


    つまりオジー・オズボーン時代のブラック・サバスと並び、
    ロニー・ジェイムズ・ディオの時代のブラック・サバスもまた、
    別のバンドとして、『伝説』であるということですね。
    そして伝説には続きがあったと。
    そんなワケです。


    ブラック・サバスが好きなら、
    両手放しで喜んで、
    文句なしに聴こうじゃないか。
    わーい・・・

    そんなモチベーションで望むとビックリします。
    そう、同窓会のようなノリではないんですね。


    ここにあるのは、紛れもなく
    現代版のブラック・サバス。
    過去に執着して焼き直しているのではなく、
    専売特許に偏るのでもなく、
    純粋に完成度の高い、
    21世紀のブラック・サバスです。

    トニー・アイオミの鳴らすリフ。
    ギーザー・バトラーの放つ音。
    ヴィニー・アピスの支える骨格。
    ディオの声。

    十八番とか、お家芸とか、わざわざ形容する必要はなく、
    世の中のスタンダードのひとつとして、
    当然、ブラック・サバスの音。
    金太郎飴のごとく、どこを切ってもあの世界。

    それなのに、新しい生命が宿っている躍動感。
    決して期待を裏切らず、
    決して古くなく、
    決して懐メロではない、
    誇り高きブリティッシュ・ハードロック。


    やっぱり超・カッコいい。



      

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    2009年05月16日

    ディマニュファクチャー

    このバンドは規格外。

    激しい、とか、
    ヘヴィ、とか、
    そういった一般的に語られる
    範疇を超えている。

    並のアーティストなら
    即、破綻しているであろう
    極限の音使いでありながら、
    抜群の整合性。
    脅威の正確さ。
    『恐怖工場』という名に、
    まさしく相応しい。

    断続的に放たれる音の塊は
    機関銃の音にも似た
    無慈悲な規則正しさ。
    それが、とにかく熱い。
    金属的で機械的でありながら、
    『氷のように冷徹』
    ではなく
    『原子炉のように灼熱』
    である。

    分類すればインダストリアル、
    そしてグラインドコアだが、
    その定義が意味を成さない
    幅の広さ。
    この戦闘力。
    この破壊力。
    この攻撃力。
    この完成度。
    この緊張感。
    真人間が作ったとは思えない、
    奇跡のテンションである。


    フィア・ファクトリーの2枚目、
    『ディマニュファクチャー』。

    天下無双。
    唯一無二。




      

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    2009年05月12日

    ウルフギャングズ・ビッグ・ナイト・アウト

    ブライアン・セッツァー・オーケストラがクラシック。

    豪快この上ない遊びを真剣にやってのけるこのチームは、
    凄まじくエンターテイメントなプロ集団です。

    2009年2月の公演を観にいきました。

    ライヴがはじまり、気持ち良く盛り上がっていたところ、
    4曲目か5曲目あたりで、なんと演奏中に
    ブライアンのギターの音が出なくなるという致命的なハプニングが発生。
    アンプをいじったりしながら曲を進めていくのですが、
    一向に音は出ないままでした。

    曲は今まさにギターソロに突入しようとしているところ。
    観客全員がドキドキしながら観ていたのですが、
    ブライアンは慌てることもなく、管楽器隊に
    『いってくれ』みたいなジェスチャーをしました。

    そしたら前に出て間をもたせるどころではありません。
    管楽器隊員による、ソロの吹き合いです。
    いつもと違うものを最高の状態で魅せる、
    という気合がガッツリ伝わってくる素晴らしいパフォーマンス。

    観客としてもホッとするだけでなく、感動が何倍にもなり、
    『良いもの観れた』 という幸せな気持ちで一杯でした。


    やっぱりプロはかっこいい。
    すげーかっこいい。
    エンターテイメントはかっこいい。
    本物はかっこいい。


      

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    2009年05月04日

    太陽と戦慄

    『文句なしの名盤』
    とか言うと逆に疑いますよね。
    表現がありきたりというか、陳腐すぎるというか。
    お決まりのフレーズっていうくらいにしか感じないです。
    もっと気の利いた言葉はないのかよ、と思ってしまいます。


    というわけでキング・クリムゾンの通算6枚目、
    『太陽と戦慄』。

    えーっと、
    文句なしの名盤です。

    他に言いようがありません。


    キング・クリムゾンはバンド・マスターである
    ロバート・フリップ以外はアルバム毎にメンバーが
    入れ替わることから、『音楽共同体』と言われており、
    いわばプロジェクト的な要素が強い集団でした。

    しかしこの『太陽と戦慄』は、『バンド』であることに拘り、
    アレンジ60、アドリブ40で作成されたといいます。

    実際のところ、どうなのかはわかりませんが、
    まぁとにかく、『はぁ〜・・・』です。

    それまでの実績からハンパじゃない集団であることは
    容易に想像できましたが、いやや、それにしてもすげぇ。

    なんなんでしょう。このギリギリな感じは。
    決して激しいわけではない音使いですし、
    ヘヴィ・メタルのように音圧が強いわけでもない。
    それなのに。
    それなのに、です。

    誤解を恐れずに言うと、
    まったく癒やされない音楽。

    研ぎ澄まされた刃物が、ひんやりとした暗闇で
    こっそり光っているかのような孤独さ。
    内臓に響く緊張感。
    聴いていて、喉が渇きます。


    天才というのは本当に凄い。
    どうやって作るんでしょうね、こんなのを。

    初めて聴いたときは
    『なんか無駄に空間が多いな〜』
    なんて思ったのを覚えています。
    しかし、聴いているうちにそれが必要な空間であり、
    さらに『空間という音』なのだと理解するわけです。

    ロックを精神世界、宗教世界のレベルにまで引き上げた、
    まさに芸術。

    太陽と戦慄。

    文句なしの名盤です。



      

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    2009年04月11日

    レイン・イン・ブラッド

    ツービートを軸に
    パターンを次々と変え、
    崩れ落ちるかのような手数で
    圧倒するリズム。

    鳴りっぱなしにも聴こえるほど
    通常の4倍速くらいで
    爪弾かれるギター・リフ。

    絶叫と怒号を伴って、
    たたみかけるように歌う
    威圧的なヴォーカル。

    一切の妥協を排除した
    狂気そのものの音楽性は、
    アンダーグラウンドを背負う
    自信と無敵の誇れ。

    言わずと知れた帝王、
    スレイヤー。

    あまりに内容が過激すぎて
    配給するレコード会社が
    なかなか決まらなかったという
    いわく付きの通算3枚目は、
    米国ナショナル・チャートで
    50位代にランキングされる
    脅威の偉業を成し遂げた
    メジャー・デビュー作。

    スラッシュ・メタルが世界を制圧するまでの
    歴史を語るのに絶対に外せない最重要アルバム、
    スレイヤー不朽の金字塔。

    『レイン・イン・ブラッド』。

    全10曲で30分足らずという短さながら、
    普通のヘヴィ・メタルなら2時間分くらいの音が入っている
    このアルバム。
    仮に通勤時間が片道1時間だと、行き帰りで4回聴けます。
    週休2日でも週20回。
    なんて幸せな毎日なんでしょう。


    1曲目にスラッシュ・アンセム
    『エンジェル・オブ・デス』。
    切り裂くリフに続いて絶叫、はじめに聴こえる声は
    『アウシュビッツ』 というフレーズ。

    配給がメジャーであろうと、インディーズであろうと、
    アンダーグラウンドの帝王たる存在感に一遍の曇りなしです。

    そのまま慣れていない方が聴くと、
    全曲同じに聴こえる曲が10曲。
    早い早い。
    意識を集中させていないと聴いていられないでしょう。
    曲間もないので、気付くと次の曲になります。
    だから、『聴く覚悟』が必要になるんですね。


    10曲目『レイニング・ブラッド』は、
    『スラッシュ・メタルのライヴで、
    最もオープニングに適した曲』
    と認可を受けている名曲。
    これは押さえておかなければいけませんね。


    『怪物は、進化ではなく深化を選んだ』
    と、のちに語られるスレイヤー。

    ころころと方向性を変えることを嘲笑うかのように、
    いまに至るまで、一度も音楽性がブレず、
    期待を裏切らず、君臨し続けています。

    スラッシュ・メタルのプロ、
    スラッシュ・メタルの職人。
    だから本物。
    だからカッコいい。



      

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    2009年03月25日

    NINライヴ

    インダストリアル・ロックの寵児、
    トレント・レズナー。
    そのトレント・レズナーの別名ともいえる、
    ナイン・インチ・ネイルズによる2002年のライヴ
    『アンド・オール・ザット・クッド・ハヴ・ビーン』です。


    名作揃いのスタジオアルバムでは、計算し尽くされた
    緻密な仕事で静と動のコントラストを演出し、
    爆発したかのような錯覚を起こさせるこのバンド。
    はたしてライヴでは、いかにその爆発力を
    再現しているのかと思いきや・・・

    ここで聴けるのは、その爆発力をはるかに凌ぐ破壊力。

    インダストリアル云々、表現の手法云々ではなく、
    ひたすら肉体的でダイレクトな、ヘヴィ・ロックです。

    ヘヴィ・メタルのデジタル化を行った、まさしく張本人が、
    『激しい曲を激しく演奏する』
    という最高のパフォーマンス。

    テクノロジーに支配されることなく、そのテクノロジーを
    飲み込むことで人間の身体の限界を超えたようなエネルギー。
    ポップでヘヴィでジャンクで整合感があるという、
    比類なき衝撃です。

    正直、コレは度肝を抜かれます。


    いきなり始まる1曲目『テリブル・ライ』からぶっ飛び、
    ディスコのようにリズムが渦巻く2曲目『シン』が炸裂。
    3曲目にヒット曲『マーチ・オブ・ザ・ピッグス』がきたら
    それだけで完全にノックアウト。
    凄まじい流れですね。

    スローな曲、ピアノ曲などを織り交ぜながら
    7曲目『ゲイヴ・アップ』、
    10曲目『ウィッシュ』、
    13曲目『ヘッド・ライク・ア・ホール』
    15曲目『スターファッカーズ・インク』など
    要所に爆裂チェーンを配置する構成は、
    弄ばれてヘトヘトにされる快感です。
    これもまた、計算し尽くされた構成の妙。

    トレント・レズナー。
    まさしく鬼才。


      

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    2009年03月17日

    ハッピー・ライヴ・サプライズ

    ニュー・パンクの筆頭、サム41。
    2005年のライヴ・ベストです。

    デビュー当時はもっと単純で、もっとふざけた感じだったのですが、
    ここで聴けるのはストイックでパワフルなロックです。
    もはや『パンク』という括りではないっすね。


    ースティル・ウェイティングー
    俺はひたすら待ち続ける
    この世の憎しみが消えるのを
    けどいまだに見つからない
    全人類が信じるべき道理なんか

    パンク・バンドの歌う内容ではないでしょう。


    そして、ありがちな『ちゃかした感じ』ではなく、
    ヘヴィ・メタルとも真っ向から向き合っている姿勢がステキ。
    モトリー・クルーのサポートに抜擢されたことからも、それは伺えますね。


    大作志向ではないので曲は複雑でなく短いですが、
    アタックの強さはまさしくメタルのもの。
    耳に触れる音の雰囲気だけならば、
    『メタル・マスター』時代のメタリカとか、
    北欧のブラックメタル・バンドに似ています。
    かなりヘヴィですね。


    鍵盤を使ったロック・バラードや
    オールドスクール・ヒップホップの要素もあり、
    懐が深く、バラエティが豊かであることがわかります。

    歌のメロディにメリハリがあって、ハッとする瞬間がイイんですよ。
    また、演奏が非常にタイトで巧く、
    ライヴでのこのクオリティは、純粋に凄いです。


    と、まぁ小難しいことをダラダラと並べましたが、
    そんな分析じみた聴き方をしても楽しくないので、
    実際はもっと気楽に、
    『カッコイイじゃん』
    って感じです。



      

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