たまりば

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2008年12月13日

悩殺

全米初登場1位という快挙を成し遂げた、パンテラのメジャー第3弾『悩殺』。

恐らく史上最も過激な、全米1位でしょう。
だって、パンテラですもの。


一般的に『悩殺』というと『セクシーさで参らせる』というような意味で使われるじゃないですか。
そういう意味では非常に間違った、誤解を招くタイトルのような気がしてならないんですね。
まぁ、パンテラにそういうセクシーさを求める人はいないと思うので、別に構いませんが・・・
誤解を恐れずにいうと、このアルバムは『デス・メタル一歩手前』ですからね。


さて、パンテラがつまらないヘヴィ・メタルのバンドでない理由として、
一貫した主義・主張を持っていることが挙げられます。

それは非常に肉体的で直接的、衝動的で激情的、
さらに温かみ、優しさ、気合、根性、敬意、礼儀・・・
タフな人間であるために、
真っ向勝負ができる人間であるために、
トレンドに流されない人間であるために、
妥協しない人間であるために、
精神的主柱を太く鍛え上げ、人間臭さを纏って、仁王立ちしています。

そして、それがそのまま音になり、ライヴ感を損なうことなく
圧倒的なエネルギーを放出し続けるのです。

この比類なきエネルギーこそがパンテラの真骨頂。
勿論、ミュージシャンとしての腕前が超一流だからこそ出来るのです。
まさに 『無敵』 でしょう。


アルバムを通して聴くとほとんど曲間がなく、
一方的に殴り続けるかのような作り。
しかし曲調がバラエティ豊かなので起伏があり、
飽きることはありません。

ただ、ヘヴィ・メタルに抵抗力がない人が聴くと
間違いなく『全部同じ』に聴こえ、
『ずーっとガーっていってる』ようにしか思えないでしょう。
そしてそれは間違いではなく、非常に納得のいく意見です。

でもね、それでいいんです。
仕方ないんです。
だって、パンテラですもの。




  • Posted by グレイトさん at 21:58│Comments(0)
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