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2008年08月31日

アット・ザ・レインボー

オランダを代表するプログレッシブ・ロック・バンド、
『フォーカス』。

コチラは1973年のライヴです。


私はプログレというと
『緻密に作り込んだスタジオ・アルバムをいかに再現するか』
がライヴの楽しみだと思っており、
そんな心づもりでいたので、コレ聴いてぶっ飛びましたね。

スタジオ・アルバムでも相当凄まじいバンドですが、圧倒的にライヴのほうが凄まじいです。
ミュージシャンとして上手いのはモチロンですが、
特筆すべきはやはりこの鬼気迫る迫力。
スッゲーです。

きっと『再現する』なんて余裕で退屈なんでしょう。
攻撃的な即興性、明らかに数段早いテンポ、
いきなり違う角度から飛び込んでくるアレンジなど、
原曲を知っていれば知っているほど驚かされるライヴですね。
中でもフォーカスの代名詞ともいえる代表曲『悪魔の呪文』は、
スラッシュ・メタルばりの勢いと言っても過言ではありません。
そのくらいスゴいです。


60年代、70年代に活躍したアーティストに共通する、本物の匂い。
コレがホントにカッコいいんだよな〜。

  

  • Posted by グレイトさん at 08:43Comments(0)

    2008年08月30日

    つづれおり

    以前、海外の音楽雑誌で
    『歴史的に最も重要なロックの曲』
    というランキングがありました。

    その1位はたしかボブ・ディランの『ライク・ア・ローリング・ストーン』でしたが、
    フォークとロックの垣根のなさを物語る素晴らしいエピソードだと思います。
    耳に聴こえる音楽性だけではない理解の仕方ですね。


    さて、女性シンガーソングライターのパイオニア、『キャロル・キング』。
    邦題『つづれおり』と名付けられたこのアルバムも、
    そういった垣根なく理解を得られる1枚です。
    ポップス、フォーク、ロックのそれぞれのジャンルにとって歴史に残る名盤だと思います。


    いい音楽はいい。
    理屈ヌキです。


    理屈っぽいと言えば、このブログは
    『文章が長い』とか『知らないカタカナが多い』とよく言われるのですが、
    そんなことよりも
    『読んでくださってるんだ?』
    という事実に驚く私です。
    嬉しい話ですね。


    と、いう訳で話がそれましたがこのアルバムは紛れもなく歴史的名盤。
    ラヴ・サイケデリコとかが好きなら絶対に好きになるでしょう。

    ちなみにキャロル・キングは他のアーティストに提供している名曲もたくさんあり、
    たとえこのアルバムがなくても音楽史に名を残しているアーティストです。
    多くのアーティストにカヴァーされている『ロコモーション』なんかもキャロル・キングの作品ですぜ。

      

  • Posted by グレイトさん at 08:58Comments(1)

    2008年08月27日

    ノストラダムス

    『彼らがいなかったら、ヘヴィ・メタルは絶滅していた!』
    このダイレクトな言い回しは泣けますね。


    ヘヴィ・メタルの権化、ジューダス・プリースト。
    アルバムは『ノストラダムス』です。

    バンド結成から39年目にして初のコンセプト・アルバムであるコチラの内容は、
    タイトル通り、世紀末の予言で有名なノストラダムスについての2枚組。
    とにかく壮大、かつ厳粛、そして叙情性と緊張感のあるメタル・オペラです。

    大袈裟ともいえる仰々しさでストーリーを展開する手法は、
    どちらかというとジャーマン・メタル系のバンドが得意とするところですが、
    そこはさすがに神。

    ヘヴィ・メタルを司っているだけあって、そんな手法もなんなくクリアです。


    ミドルテンポの曲が多く、ロブ・ハルフォードの高音スクリームも少ないので、
    かつての名盤の数々のような
    『わかりやすい攻撃的なヘヴィ・メタル』という面は抑え気味。
    知的に成熟したドラマチックな音楽、という印象でしょうか。

    まぁ詳細は『電撃の三十路団』でメタルゴさんが書いて下さっておりますので、ご参照ください。



    ではここで、ジューダス・プリーストの正しい聴き方。

    正座。
    携帯電話は電源オフ、またはマナーモード。
    精神統一。
    必要とあらばヘドバン。
    くれぐれも失礼のないように。

      

  • Posted by グレイトさん at 08:31Comments(1)

    2008年08月26日

    ハウジズ・オブ・ザ・モーレ

    インダストリアル・ヘヴィ・ロックの重鎮、ミニストリー。

    硬派なトランスにスラッシュ・メタルを混ぜ、
    ジャンク風に仕立て上げるのがインダストリアル。

    つまりは打ち込みの冷徹なビートにディストーションたっぷりのギター、
    機械処理を施したヴォーカルを展開しているわけです。
    破壊力満点。

    ですのでヘヴィ・メタルをその響き通り『重金属』と定義するのであれば、
    正統派のバンド以上に『ヘヴィ・メタル』であると言えます。


    ミニストリーはもともと音楽性が柔軟で引き出しが多く、
    ヘヴィ系が好きな人間には幅広く対応しているアーティストです。
    さらにこのアルバムではストレートな曲が多く、パンク・ハードコアの領域にも踏み入れています。
    純粋に『早い曲』がこれだけ並ぶのはミニストリー史上でも初めてのことであり、
    『最も過激なアルバム』といえますね。


    そんな中、1曲目『ノー・W』では、オルフの『カルミナ・ブラーナ』をフューチャーして
    クラシックとの融合を果たしています。

    このセンスは秀逸で衝撃的。
    攻撃力、破壊力、煽動力を格段に増加させながら完成度を高め、
    インダストリアルの尊厳さを圧倒的なものにしている佳曲です。

      

  • Posted by グレイトさん at 08:24Comments(0)

    2008年08月25日

    インファーナル・ラヴ

    『知的』っていうのは凄いことで、ただ単に『勉強ができる』っていうのとは違います。
    要は『知性を感じる雰囲気』ということで、それには凄い魅力を伴うのです。

    イギリスに本拠地を置く知的ハードコア・バンド、
    『セラピー?』。
    アルバムは『インファーナル・ラヴ』です。

    ハードコアと呼ばれるジャンルで知的、というバンドはなかなかお目にかかることがありませんが、
    『知性を感じる』という定義にはぴったり当てはまるバンドです。

    リズム・パターンの多いドラムはノリ一辺倒な凡百のバンドと一線を引き、
    贅肉を削ぎ落とした硬派な演奏は強靭です。
    自然と頭に入ってくる柔らかいメロディ・ラインは曲の魅力を最大限に引き出し、
    効果的に使う不響和音は甘ったれたバンドとの格の違いを演出。
    なによりも、純粋にアーティストとして、ミュージシャンとして、『上手い』。

    アルバムに化学反応のような爆発力があるのですが、
    それがすべて計算ずくであろうことが伺えるんですね。


    また、ビートルズの曲をいろんなジャンルのアーティストが優秀なカヴァーをしているように、
    『良い曲はどんな楽器で演奏しても良い曲』
    という事実があります。

    6曲目『ミザリー』のアコースティック・バージョンが12曲目に入っているのですが、
    その秀逸さもまた判断材料のひとつになるかと思います。

    知的。いい響きですよね。

      

  • Posted by グレイトさん at 09:15Comments(0)

    2008年08月20日

    ベター・ザン・ロウ

    ジャーマン・メタルの代名詞、ハロウィン。
    ライヴ盤や企画盤をカウントすると12〜13作目ですね。

    ハロウィンは核となるメンバーを含め入れ替わりが多く、時代によって顔ぶれが違います。
    しかし『ハロウィンらしさ』という確固たる音楽性があり、
    それを堅持しながら現代風のアレンジを組み込んでいくという、
    『頑固で柔軟』なスタイルを持っています。
    ですので、ベテラン中のベテランながら古臭さがないんですね。


    さて、このアルバム『ベター・ザン・ロウ』。
    歴代のハロウィンのアルバムの中で最も激しく、凄まじい内容です。

    クラシカルで素晴らしいイントロに続く、
    2曲目『プッシュ』。
    アンスラックスばりに硬く、メタリカばりに突進する攻撃的なリフ、
    デヴィン・タウンゼンドばりに張り裂けんばかりのヴォーカル。

    6曲目『レヴェレイション』のラスト・イン・ピース時代のメガデスばりに展開するリフ。
    スラッシュ・メタルの一番カッコ良いところを抜きとってハロウィン・サウンドに乗せた感じです。


    3曲目『フォーリング・ハイヤー』
    8曲目『アイ・キャン』など、
    典型的なハロウィンの曲ももちろん素晴らしくて安心。

    激しくて、聴きやすくて、凄い。
    ジャーマン・メタルの真髄です。

      

  • Posted by グレイトさん at 08:36Comments(0)

    2008年08月19日

    ライヴ・ライト・ヒア・ライト・ナウ

    アメリカン・ハード・ロックの理想郷、ヴァン・ヘイレン。
    1993年のこの頃は、とにかくサイコーに脂が乗っており、
    まさに『向かうところ敵ナシ』。
    異論を聞く必要なし、
    議論の余地なし、
    正真正銘、
    世界最強、
    世界最高の
    ダイヤモンド・ハード・ロック・バンドなのです。


    このアルバム『ライヴ・ライト・ヒア・ライト・ナウ』は
    そんな最高っぷりをパーフェクトに伝えてくれる、文字通りのライヴ盤。
    しかも嬉しいことに、聴きごたえバッチリの2枚組。


    部屋を暗くして、ボリュームをガンガン上げて聴けば、
    そこは『幸せハード・ロック空間』が広がることでしょう。

    そう、ヴァン・ヘイレンのスゴさはまさしくここにあります。
    スタジオで作り込まれたクオリティの高い楽曲。
    それを再現するだけでも通常は難しいのに、
    かなりパワフルにガツガツ演奏して、
    よりいっそう凄まじいカンジに仕上げてくれるんです。

    つまり、
    『ライヴ・バージョンのほうがカッコイイ』。
    これに尽きます。

    この頃のシンガーはサミー・ヘイガーですが、
    『ジャンプ』『エイント・トーキン・アバウト・ラヴ』
    『パナマ』『ユー・リアリー・ガット・ミー』といった
    デヴィッド・リー・ロス時代の代表曲もやっており、
    かなり満足のいく選曲であることも嬉しいですね。


    やっぱロックはライヴが一番です。

      

  • Posted by グレイトさん at 08:03Comments(0)

    2008年08月04日

    サムシング・ワイルド

    フィンランド発、メロディック・ブラック・メタルの雄
    『チルドレン・オブ・ボドム』。
    デビュー・アルバムの『サムシング・ワイルド』です。

    パッと聴くと
    『デス・メタルじゃん』
    となりますが、
    いや、たしかにそうですが、
    間違いではありませんが、
    否定はしませんが、
    ちょっと待ってください。

    そんなカンタンに一言で片付けてしまえるようなシロモノではございません。
    ええ。
    そうですよ。
    スゴいんですよ。

    ギターのフレーズは往年のイングヴェイ・マルムスティーンを彷彿させるほど、
    抜群にテクニカルでスリリング。
    それもただ弾き倒しているのではなく、曲の持つ『凄まじさ』を
    さらに高いレベルに持っていくように計算されたキレ味です。

    キーボードの切り込み方やギターとの兼ね合いも素晴らしく、
    ロイヤル・ハントやストラトヴァリウスのよう。
    とにもかくにも、威力のある音なのです。

    つまり、コレはもはやデス・メタルではなく『正統派』の域。
    様式美ヘヴィ・メタルが、最大限に攻撃性を増したものです。

    ヴォーカルもデス声の中では聴きやすいほうなので、
    普通のヘヴィ・メタルに退屈したら、ぜひ聴いてみましょう。


      

  • Posted by グレイトさん at 08:02Comments(0)