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2008年11月15日

ビートルズ・セレブレイション!

以前、何かの雑誌で
『20世紀最大の発明はロックンロールだ』
というフレーズを目にしたことがあります。
もちろん、それを証明する科学的な根拠なんてありません。
実際にどうなのか、考える必要もないでしょう。
どこかの誰かの、戯言にすぎません。

でも、それが『粋』なんですよね。

そして、その最大の発明に市民権を与え、商業としても最大のモノにしたのが
英国リバプール出身の4人組、ザ・ビートルズでしょう。

コチラは、ジャズ・フュージョン界のトップスターによる、ビートルズのカヴァー曲集。
たまたま時間があったとき、
たまたま行った中古屋さんで、
たまたま見つけた素晴らしいアルバムです。

ビートルズのトリビュート・ライヴは今でも世界各地で行われていますし、
レコードになったカヴァー曲も数多く存在するので、企画としては珍しいものではないです。
しかし!
内容が実に良いです。
並々ならぬ良さです。
ただひたすら良いです。
雰囲気から演奏から『こりゃイイわ。』と言わざるを得ない状況です。

原曲の良さ、アレンジの良さ、アーティストの良さ。
それらがガシッと一体となった、素晴らしい『良さ』ですね。
すみません、他に言葉が浮かびません。
だって『良い』んですもの。


参加しているアーティストは
ジョージ・ベンソン、トム・スコット、
チック・コリア、リー・リトナーなど、
それはそれはグレイトな顔ぶれ。
いやぁ、良いなあ。


収録曲もグレイトで、『レット・イット・ビー』『アンド・アイ・ラヴ・ハー』
『イエスタデイ』『ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス』
『エリナー・リグビー』『ミシェル』など代表曲がズラリ。
バラードがメインではありますが、そのロック魂に一点の曇りもありません。


  

  • Posted by グレイトさん at 22:20Comments(0)

    2008年11月06日

    ホワッツ・ゴーイング・オン

    一言に『名盤』と言ってもその定義はなかなか難しいです。


    歴史に残るアルバム。
    その時代を象徴するアルバム。
    とにかく売れたアルバム。
    多くのフォロワーを産んだアルバム。
    そのアーティストのターニング・ポイントになったアルバム。

    どれもが『名盤』と呼ばれるものでしょう。
    また、当時はイマイチでも時代を経て評価をされたアルバムなんかもありますね。

    そういったことをすべてひっくるめて、
    『有名なアルバム』
    という定義にするのが最もフェアな感じでしょうか。

    そうだとすると、たぶん世の中の1位は・・・
    難しいですが、ビートルズの
    『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』
    かなぁ。

    まぁビートルズのアルバムはどれも有名ですからね。


    んで、コチラはそのビートルズに匹敵する超有名アルバム。
    マーヴィン・ゲイの『ホワッツ・ゴーイング・オン』。
    アメリカ音楽史上における不朽の名作です。

    クリスチャンならではの歌詞世界のコンセプト、
    それを伝える逞しい中に温かさと優しさのある声、
    柔らかいメロディと心地よいバンド・アンサンブル、
    1曲1曲の際立ちとアルバムを通しての流れ、
    どれをとってもホントに良いです。


    やっぱり1950年代から1970年代のオールディーズやクラシック・ロック。
    今でも語り継がれているアーティストは絶対にオススメですね。
    間違いなく時代を超える良いモノです。

    そして将来、『2000年代』という話が出た時に、
    同じように語られるアーティストがいるはず。
    現代のアーティストで、のちのち語り継がれるのは誰なんですかね。



      

  • Posted by グレイトさん at 08:38Comments(2)

    2008年10月30日

    ウルトラ・ビートダウン

    以前、メタルゴさんも取り上げていました『ドラゴンフォース』。
    コチラは4枚目のアルバム
    『ウルトラ・ビートダウン』です。

    いやぁ、こりゃスゲーですよ。
    なにがスゲーかって?
    その徹底した追求っぷりですよ。
    なんつーか、ヘヴィ・メタルにおけるあらゆる表現方法を消化し、
    その中から最も常人からかけ離れた手法を選択して使用しているんですね。
    つまり、ヘヴィ・メタルの
    『やり過ぎ』
    と言われる部分を
    『徹底的にやり過ぎている』
    といえます。

    大袈裟なメロディアスさはジャーマン・メタルの最大値。
    純粋な速さはスラッシュ・メタルの最速値。
    壮絶なまでの手数の多さはブラック・メタルの最多値。
    これ以上やると曲として成り立たなくなる、ギリギリのレベルです。
    実際に、パワー・メタルでブラスト・ビートを初めて聴きましたね。

    わかりやすく言うと
    カイ・ハンセンの書いた曲を
    スレイヤーの速さで
    エンペラーが演奏して
    スティーヴ・ヴァイがプロデュースする
    というカンジです。


    また、もはや独特といえる領域にまで達したギターソロもバンドの魅力。
    『ピロピロ感』という新しいステータスを確立しています。
    もちろん、今までもピロピロ弾くギタリストは多くいましたが、
    ここまでピロピロ弾くバンドはありませんでしたね。
    だって、普通は
    『オマエ、ピロピロ弾きすぎだよ』
    って言われますもん。
    きっと
    『よっしゃ、ピロピロ弾くぜ!』
    『おう、ピロピロ弾けよ!』
    という会話をするバンドなのでしょう。


    と、いうわけで一度は聴いてみてください。
    こういうのが好きな方にはカッコ良くてたまらない、
    こういうのを待っていた、と思うバンドです。
    つまり、一般市民を自負している方には、絶対に耳に合わないと思います。

    ドラゴンフォース、最高に突き抜けた、
    『ディス・イズ・ヘヴィ・メタル』なバンドですね。


      

  • Posted by グレイトさん at 02:28Comments(0)

    2008年10月27日

    狂獣

    世界最強の名を欲しいままにしたバンド
    『パンテラ』。

    それまでもシングルやミニアルバムでライヴ・バージョンが小出しにされていましたが、
    コチラは1997年に出ましたフル・ライヴ・アルバム。
    ライヴ14曲に未発表曲2曲という、かなりのボリュームです。

    パンテラはとにかくライヴの凄まじさで名を馳せたバンドなので、
    ギミックなしのこのエネルギーは圧巻の一言。
    巧いのは勿論のこと、ライヴならではのアレンジが随所に展開し、
    とにかくガンガン音のカタマリで殴ってきます。

    野生の息使い。
    襲いかかる衝撃。
    まさしく『狂獣』。
    人間ってこんなに勢いのある生物なんだぜ、と言われているようです。


    ダイムバッグ・ダレルの独特のギターの音はライヴでも再現されており、
    超絶プレイも破壊力をプラスして披露。
    レックスの太いベースは逞しく、
    ヴィニー・ポールの攻撃的なドラムはタイトで抜群の安定感。
    このリズム隊はヘヴィ・メタル史上でも稀にみる強靭さでしょう。
    その上でのフィリップ・アンセルモの咆吼。
    圧倒的な説得力。
    総合力で無敵。
    やっぱりこのバンドは、本物のモンスター集団です。


    ヘヴィ・メタル史上に残る名曲、
    『マウス・フォー・ウォー』が入っていないのは残念。
    しかしそんなケチは、ここにある恵みに感謝していれば吹っ飛びます。
    さあ、敬意を表して歩きましょう。


      

  • Posted by グレイトさん at 20:25Comments(0)

    2008年10月05日

    ザ・ボディ・アコースティック

    80年代を代表するポップ・アイコン、
    シンディ・ローパー。

    暴走するヤンチャなねーちゃんみたいな
    自由で派手なオーラを放つ圧倒的な存在感。
    独特で、それでいて実力派の歌唱。
    そりゃもうカッコいいアーティストです。
    凡百の『歌姫』と呼ばれる人達が束になってもかないません。

    コチラはそのシンディ・ローパーが、自らの持つ代表曲の数々を
    セルフ・カヴァーしたという好企画。
    それも、単なる『再びレコーディング』ではなく、
    素晴らしいアレンジや他ミュージシャンとのデュエットにより、
    もともと魅力的な楽曲にさらに新たな魅力を加えているという、
    実に興味深いアルバムなのです。

    もちろんシンディ・ローパーらしい
    ヒネリのある発声、すっごい絶叫、
    部分的にふてくされたかのような歌い方、
    強靭ながらも柔らかい響きは健在。

    いやぁ、やっぱりカッコいいですわ。
    存在がロックしてますもん。

    そんな中でも特に聴かないわけにはいかないのは
    珠玉の名曲『タイム・アフター・タイム』。

    このメロディはポップスの歴史の中でも指折りの美しさです。

      

  • Posted by グレイトさん at 08:02Comments(1)

    2008年09月22日

    デス・マグネティック

    2008年9月です。
    ヘヴィ・メタル界を襲う超高性能の爆撃です。
    待望すぎる一枚です。

    そう、絶対王者メタリカによる、
    『デス・マグネティック』です。

    リリース前から評判になっていた通り、1980年代のアルバム
    『ライド・ザ・ライトニング』
    『マスター・オブ・パペッツ』
    『アンド・ジャスティス・フォー・オール』
    の3枚の頃に近い雰囲気。

    緻密で繊細ながらも、悪魔のように大胆。
    息が詰まるほどタイトにまとまっていながらも、呪縛から目覚めたような解放感。
    切れ味は鋭くアグレッシブでありながらも、聴かせどころを押さえた熟練の妙。
    言わば、ゴルゴ13のようなアルバムですね。
    とにかく素晴らしいヘヴィ・メタルが、これでもかこれでもかと展開されます。


    たしかに『ライド・ザ・ライトニング』を彷彿させる部分や
    『マスター・オブ・パペッツ』に通じる部分が多くあるのですが、
    私としては『アンド・ジャスティス・フォー・オール』が一番近いと感じるんですよね。
    まぁ、メタリカは常に素晴らしいアルバムを出していましたし、
    ヘヴィ・メタル・バンドとしてだけでなく色々な要素を含んでいるバンドなので、
    一言に『○○のようだ』と言ってもそれが奥深いです。
    ですのでこのアルバムも、もしかしたら人によってまったく違う印象なのかもしれません。

    でもそんな細かい理屈なんてどーでもいいんです。
    少なくとも、私の求めるメタリカはここにあります。
    それが一番。
    それで充分。
    ああ〜、カッコいい。

      

  • Posted by グレイトさん at 07:57Comments(0)

    2008年09月19日

    エッセンシャル

    音楽史に名を残す、誇り高きアーティストの代表曲、ヒット曲を網羅したシリーズ
    『エッセンシャル』。

    マイケル・ジャクソンやボブ・デュランなど、
    長年に渡り人気を博しているアーティストにのみ許されている企画盤です。


    と、なるとこのバンドは?


    『キリストって人気あるよね』
    『ブッダって人気あるよね』
    『マホメットって人気あるよね』

    ・・・そんなこと言わないじゃないですか。
    だって『神』ですもの。

    つまりこのバンドもまた、人気とかそんなレベルじゃないんです。

    健全な日常生活に、当たり前に根付いている
    『ヘヴィ・メタルを聴く』
    という文化。
    それは即ち、
    『ヘヴィ・メタルを信仰する』
    ということに言い換えられます。

    では、そのヘヴィ・メタルの現人神は誰なのさ?

    ジューダス・プリーストしか、いないっしょ〜。
    ねぇ。
    トーゼン、エッセンシャルも出るわけです。

    と、いうわけで今日のお勉強は『ヘヴィ・メタルの3大定義について』です。

    元祖・・・ブラック・サバス
    帝王・・・オジー・オズボーン
    神・・・ジューダス・プリースト

    ちなみに『帝王』はバンド単位だとスレイヤーのことを指します。
    スラッシュ・メタルの帝王、という感じで使ってね。


    話が彼方に逸れましたが、このアルバム。
    入門編には最適。
    ライヴ対策にも最高。
    まぁとにかく、ベストらしいベストです。
    地球に産まれたからには、
    無条件で持っていればいいじゃないですか。

      

  • Posted by グレイトさん at 09:12Comments(0)

    2008年09月11日

    ジャグド・リトル・ピル

    冒頭からいきなり余談ではありますが、
    私は学生の頃によくMTVを観ていました。
    プロモーション・ビデオは曲ごとにコンセプトがあり、
    その世界観と音楽がリンクしているので、大好きでした。

    ハード・ロックやヘヴィ・メタルのバンドの時間はモチロン狙っていましたが、
    基本的に暇さえあればずっと観ていたので、
    他ジャンルのアーティストも目と耳から自然に入ってきてたワケです。
    必要か不要かはわかりませんが、なんだかいい時期だったなぁ、と思います。

    このブログに90年代のアルバムが多いのは、
    その頃に『おっ』と思ったアーティストのCDを買い漁っていたからなんですね。
    ・・・まぁ節操がなかったってことですが。


    んで、アラニス・モリセットがブレイクしたのもまさにこの頃。

    若くてキレイなねーちゃんが、
    ちょっと個性的な歌い方で、
    シブめの素敵な曲を歌う。
    衝撃的でしたねぇ。
    シンディ・ローパーのような突き抜けた歌い方、
    というと伝わりやすいでしょうか?


    中でも大好きなのがこのアルバムから大ヒットした10曲目、
    『アイロニック』の解放的な雰囲気。
    これがホントに最高で、何度聴いても気持ち良いです。

    朝でも、夜でも、仕事でも、遊びでも、
    落ち込んでても、ハッピーでも、
    遊園地でも、動物園でも、水族館でも、
    いつ、どこで聴いてもOKなアルバムです。

      

  • Posted by グレイトさん at 07:57Comments(1)

    2008年09月09日

    マトリックス

    キアヌ・リーブス主演の大ヒット映画、
    『マトリックス』。
    映画の内容も設定からしてかなり衝撃的なものですが、
    サントラも負けずに衝撃的な威力を持っています。

    収録アーティストは
    マリリン・マンソン、ロブ・ゾンビ、
    プロペラヘッズ、ラムシュタイン、
    プロディジー、ミニストリー・・・

    いずれも劣らぬ、インダストリアル系、デジタル系の猛者が大終結。
    機械のもたらす冷徹さを武器に、
    音楽性を広げたり、攻撃性を増したり、
    挑発的な空気を作ったりと、映画のテーマである
    『デジタル世界の危機的な雰囲気』
    を見事に音で表現しているアーティスト特集ですね。

    収録曲は新曲だったり、既曲だったり、リミックスだったり、さまざま。
    やはり映画の世界が前提となっている分、
    明確なコンセプトのもと統一され洗練された雰囲気です。


    映画の内容は
    『作られた世界の中で、人間が目覚めようとする』
    というものですが、サントラも
    病める幻想世界のホラー・アイドル、マリリン・マンソンの
    『ロック・イズ・デッド』にはじまり、
    主張する怒れる人間の代表、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの
    『ウエイク・アップ』で終わるという流れ。
    同じストーリーになっていることに気付きます。




      

  • Posted by グレイトさん at 08:19Comments(0)

    2008年09月01日

    プリティ・ウーマン

    映画『プリティ・ウーマン』のサントラ。

    私は映画を観るのが好きで、けっこう併せてサントラを買います。
    オムニバスでいろんなアーティストが入っていて、
    なおかつ映画の世界観に合うように編集されているのでバラバラな印象にはならないですよね。
    それが良いんですよ。

    このサントラはまさしくその最たる例。
    ナタリー・コール、デヴィッド・ボウイ、
    ゴー・ウエスト、ロクセット、
    ロイ・オービソン、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ・・・
    そうそうたる顔ぶれ。
    それでもやっぱりバラバラに感じないのは映画の印象があるからでしょうか。

    ナタリー・コールの『ワイルド・ウィメン・ドゥ』で明るく爽やかにはじまり、
    続く曲もポップで前向きなものばかり。
    聴いていて元気になる、良いアルバムです。

    そーいえば、意外と知られていないのが
    10曲目に位置する誰もが聴いたことがあるであろう有名曲、
    『オー・プリティ・ウーマン』について。

    実はこの曲、映画のために作られた曲ではなくて、古くからある名曲なんですね。
    映画のタイトルにひっかけたのか、この曲をヒントに映画を作ったのかはわかりませんが、
    いわゆる『オールディーズ』といわれる時代の曲なんです。
    歴史があって楽しいですねぇ。

      

  • Posted by グレイトさん at 08:52Comments(0)

    2008年08月31日

    アット・ザ・レインボー

    オランダを代表するプログレッシブ・ロック・バンド、
    『フォーカス』。

    コチラは1973年のライヴです。


    私はプログレというと
    『緻密に作り込んだスタジオ・アルバムをいかに再現するか』
    がライヴの楽しみだと思っており、
    そんな心づもりでいたので、コレ聴いてぶっ飛びましたね。

    スタジオ・アルバムでも相当凄まじいバンドですが、圧倒的にライヴのほうが凄まじいです。
    ミュージシャンとして上手いのはモチロンですが、
    特筆すべきはやはりこの鬼気迫る迫力。
    スッゲーです。

    きっと『再現する』なんて余裕で退屈なんでしょう。
    攻撃的な即興性、明らかに数段早いテンポ、
    いきなり違う角度から飛び込んでくるアレンジなど、
    原曲を知っていれば知っているほど驚かされるライヴですね。
    中でもフォーカスの代名詞ともいえる代表曲『悪魔の呪文』は、
    スラッシュ・メタルばりの勢いと言っても過言ではありません。
    そのくらいスゴいです。


    60年代、70年代に活躍したアーティストに共通する、本物の匂い。
    コレがホントにカッコいいんだよな〜。

      

  • Posted by グレイトさん at 08:43Comments(0)

    2008年08月30日

    つづれおり

    以前、海外の音楽雑誌で
    『歴史的に最も重要なロックの曲』
    というランキングがありました。

    その1位はたしかボブ・ディランの『ライク・ア・ローリング・ストーン』でしたが、
    フォークとロックの垣根のなさを物語る素晴らしいエピソードだと思います。
    耳に聴こえる音楽性だけではない理解の仕方ですね。


    さて、女性シンガーソングライターのパイオニア、『キャロル・キング』。
    邦題『つづれおり』と名付けられたこのアルバムも、
    そういった垣根なく理解を得られる1枚です。
    ポップス、フォーク、ロックのそれぞれのジャンルにとって歴史に残る名盤だと思います。


    いい音楽はいい。
    理屈ヌキです。


    理屈っぽいと言えば、このブログは
    『文章が長い』とか『知らないカタカナが多い』とよく言われるのですが、
    そんなことよりも
    『読んでくださってるんだ?』
    という事実に驚く私です。
    嬉しい話ですね。


    と、いう訳で話がそれましたがこのアルバムは紛れもなく歴史的名盤。
    ラヴ・サイケデリコとかが好きなら絶対に好きになるでしょう。

    ちなみにキャロル・キングは他のアーティストに提供している名曲もたくさんあり、
    たとえこのアルバムがなくても音楽史に名を残しているアーティストです。
    多くのアーティストにカヴァーされている『ロコモーション』なんかもキャロル・キングの作品ですぜ。

      

  • Posted by グレイトさん at 08:58Comments(1)

    2008年08月27日

    ノストラダムス

    『彼らがいなかったら、ヘヴィ・メタルは絶滅していた!』
    このダイレクトな言い回しは泣けますね。


    ヘヴィ・メタルの権化、ジューダス・プリースト。
    アルバムは『ノストラダムス』です。

    バンド結成から39年目にして初のコンセプト・アルバムであるコチラの内容は、
    タイトル通り、世紀末の予言で有名なノストラダムスについての2枚組。
    とにかく壮大、かつ厳粛、そして叙情性と緊張感のあるメタル・オペラです。

    大袈裟ともいえる仰々しさでストーリーを展開する手法は、
    どちらかというとジャーマン・メタル系のバンドが得意とするところですが、
    そこはさすがに神。

    ヘヴィ・メタルを司っているだけあって、そんな手法もなんなくクリアです。


    ミドルテンポの曲が多く、ロブ・ハルフォードの高音スクリームも少ないので、
    かつての名盤の数々のような
    『わかりやすい攻撃的なヘヴィ・メタル』という面は抑え気味。
    知的に成熟したドラマチックな音楽、という印象でしょうか。

    まぁ詳細は『電撃の三十路団』でメタルゴさんが書いて下さっておりますので、ご参照ください。



    ではここで、ジューダス・プリーストの正しい聴き方。

    正座。
    携帯電話は電源オフ、またはマナーモード。
    精神統一。
    必要とあらばヘドバン。
    くれぐれも失礼のないように。

      

  • Posted by グレイトさん at 08:31Comments(1)

    2008年08月26日

    ハウジズ・オブ・ザ・モーレ

    インダストリアル・ヘヴィ・ロックの重鎮、ミニストリー。

    硬派なトランスにスラッシュ・メタルを混ぜ、
    ジャンク風に仕立て上げるのがインダストリアル。

    つまりは打ち込みの冷徹なビートにディストーションたっぷりのギター、
    機械処理を施したヴォーカルを展開しているわけです。
    破壊力満点。

    ですのでヘヴィ・メタルをその響き通り『重金属』と定義するのであれば、
    正統派のバンド以上に『ヘヴィ・メタル』であると言えます。


    ミニストリーはもともと音楽性が柔軟で引き出しが多く、
    ヘヴィ系が好きな人間には幅広く対応しているアーティストです。
    さらにこのアルバムではストレートな曲が多く、パンク・ハードコアの領域にも踏み入れています。
    純粋に『早い曲』がこれだけ並ぶのはミニストリー史上でも初めてのことであり、
    『最も過激なアルバム』といえますね。


    そんな中、1曲目『ノー・W』では、オルフの『カルミナ・ブラーナ』をフューチャーして
    クラシックとの融合を果たしています。

    このセンスは秀逸で衝撃的。
    攻撃力、破壊力、煽動力を格段に増加させながら完成度を高め、
    インダストリアルの尊厳さを圧倒的なものにしている佳曲です。

      

  • Posted by グレイトさん at 08:24Comments(0)

    2008年08月25日

    インファーナル・ラヴ

    『知的』っていうのは凄いことで、ただ単に『勉強ができる』っていうのとは違います。
    要は『知性を感じる雰囲気』ということで、それには凄い魅力を伴うのです。

    イギリスに本拠地を置く知的ハードコア・バンド、
    『セラピー?』。
    アルバムは『インファーナル・ラヴ』です。

    ハードコアと呼ばれるジャンルで知的、というバンドはなかなかお目にかかることがありませんが、
    『知性を感じる』という定義にはぴったり当てはまるバンドです。

    リズム・パターンの多いドラムはノリ一辺倒な凡百のバンドと一線を引き、
    贅肉を削ぎ落とした硬派な演奏は強靭です。
    自然と頭に入ってくる柔らかいメロディ・ラインは曲の魅力を最大限に引き出し、
    効果的に使う不響和音は甘ったれたバンドとの格の違いを演出。
    なによりも、純粋にアーティストとして、ミュージシャンとして、『上手い』。

    アルバムに化学反応のような爆発力があるのですが、
    それがすべて計算ずくであろうことが伺えるんですね。


    また、ビートルズの曲をいろんなジャンルのアーティストが優秀なカヴァーをしているように、
    『良い曲はどんな楽器で演奏しても良い曲』
    という事実があります。

    6曲目『ミザリー』のアコースティック・バージョンが12曲目に入っているのですが、
    その秀逸さもまた判断材料のひとつになるかと思います。

    知的。いい響きですよね。

      

  • Posted by グレイトさん at 09:15Comments(0)

    2008年08月20日

    ベター・ザン・ロウ

    ジャーマン・メタルの代名詞、ハロウィン。
    ライヴ盤や企画盤をカウントすると12〜13作目ですね。

    ハロウィンは核となるメンバーを含め入れ替わりが多く、時代によって顔ぶれが違います。
    しかし『ハロウィンらしさ』という確固たる音楽性があり、
    それを堅持しながら現代風のアレンジを組み込んでいくという、
    『頑固で柔軟』なスタイルを持っています。
    ですので、ベテラン中のベテランながら古臭さがないんですね。


    さて、このアルバム『ベター・ザン・ロウ』。
    歴代のハロウィンのアルバムの中で最も激しく、凄まじい内容です。

    クラシカルで素晴らしいイントロに続く、
    2曲目『プッシュ』。
    アンスラックスばりに硬く、メタリカばりに突進する攻撃的なリフ、
    デヴィン・タウンゼンドばりに張り裂けんばかりのヴォーカル。

    6曲目『レヴェレイション』のラスト・イン・ピース時代のメガデスばりに展開するリフ。
    スラッシュ・メタルの一番カッコ良いところを抜きとってハロウィン・サウンドに乗せた感じです。


    3曲目『フォーリング・ハイヤー』
    8曲目『アイ・キャン』など、
    典型的なハロウィンの曲ももちろん素晴らしくて安心。

    激しくて、聴きやすくて、凄い。
    ジャーマン・メタルの真髄です。

      

  • Posted by グレイトさん at 08:36Comments(0)

    2008年08月19日

    ライヴ・ライト・ヒア・ライト・ナウ

    アメリカン・ハード・ロックの理想郷、ヴァン・ヘイレン。
    1993年のこの頃は、とにかくサイコーに脂が乗っており、
    まさに『向かうところ敵ナシ』。
    異論を聞く必要なし、
    議論の余地なし、
    正真正銘、
    世界最強、
    世界最高の
    ダイヤモンド・ハード・ロック・バンドなのです。


    このアルバム『ライヴ・ライト・ヒア・ライト・ナウ』は
    そんな最高っぷりをパーフェクトに伝えてくれる、文字通りのライヴ盤。
    しかも嬉しいことに、聴きごたえバッチリの2枚組。


    部屋を暗くして、ボリュームをガンガン上げて聴けば、
    そこは『幸せハード・ロック空間』が広がることでしょう。

    そう、ヴァン・ヘイレンのスゴさはまさしくここにあります。
    スタジオで作り込まれたクオリティの高い楽曲。
    それを再現するだけでも通常は難しいのに、
    かなりパワフルにガツガツ演奏して、
    よりいっそう凄まじいカンジに仕上げてくれるんです。

    つまり、
    『ライヴ・バージョンのほうがカッコイイ』。
    これに尽きます。

    この頃のシンガーはサミー・ヘイガーですが、
    『ジャンプ』『エイント・トーキン・アバウト・ラヴ』
    『パナマ』『ユー・リアリー・ガット・ミー』といった
    デヴィッド・リー・ロス時代の代表曲もやっており、
    かなり満足のいく選曲であることも嬉しいですね。


    やっぱロックはライヴが一番です。

      

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    2008年08月04日

    サムシング・ワイルド

    フィンランド発、メロディック・ブラック・メタルの雄
    『チルドレン・オブ・ボドム』。
    デビュー・アルバムの『サムシング・ワイルド』です。

    パッと聴くと
    『デス・メタルじゃん』
    となりますが、
    いや、たしかにそうですが、
    間違いではありませんが、
    否定はしませんが、
    ちょっと待ってください。

    そんなカンタンに一言で片付けてしまえるようなシロモノではございません。
    ええ。
    そうですよ。
    スゴいんですよ。

    ギターのフレーズは往年のイングヴェイ・マルムスティーンを彷彿させるほど、
    抜群にテクニカルでスリリング。
    それもただ弾き倒しているのではなく、曲の持つ『凄まじさ』を
    さらに高いレベルに持っていくように計算されたキレ味です。

    キーボードの切り込み方やギターとの兼ね合いも素晴らしく、
    ロイヤル・ハントやストラトヴァリウスのよう。
    とにもかくにも、威力のある音なのです。

    つまり、コレはもはやデス・メタルではなく『正統派』の域。
    様式美ヘヴィ・メタルが、最大限に攻撃性を増したものです。

    ヴォーカルもデス声の中では聴きやすいほうなので、
    普通のヘヴィ・メタルに退屈したら、ぜひ聴いてみましょう。


      

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    2008年07月31日

    オーシャン・マシーン

    ヘヴィ・ミュージック界の寵児、デヴィン・タウンゼンドのプロジェクト
    『オーシャン・マシーン』。
    アルバムは『バイオメック』です。

    ひとことで言うならば
    『世界で最もヘヴィなヒーリング・ミュージック』
    でしょう。


    ヴォーカルは逞しく丁寧な歌い込みと、張り裂けんばかりの絶叫。
    ギターはザクザクと押し寄せる波のように絶え間なく、
    ベースは往年のモーターヘッドのようにバキバキに歪んでブンブン鳴り、
    重厚なドラムもまさしくヘヴィ・ミュージックのもの。


    それでは『どこがヒーリング?』と考えさせられますが、
    これが実に素晴らしいのです。

    最大の要因はキーボードやエフェクターによる空間の広げ方が抜群に巧いことですが、
    その鍵盤の心地よくも巧みなフォローで全体の印象を柔らかくしながら、
    それでいて各パートが際立って聴こえるという驚異のミキシングも見逃せません。

    完成型をハッキリ頭の中に持っているデヴィン・タウンゼンドが、
    自らプロデュースすることでこの完成度を誇るのでしょう。

    誤解を恐れずにいうと、有名なところでは
    エンヤの『ウォーターマーク』の音に近いかと思えます。
    ああいった、みずみずしさの溢れる感じです。
    (あくまでヘヴィ・ロックですよ)


    2曲目『ライフ』のヘヴィで美しいアルペジオ、
    3曲目『ナイト』の不響ギリギリでいながら開放感の溢れる音は
    まさしくデヴィン・タウンゼンド。
    またアルバム中盤に位置する
    7曲目『ヴォイセズ・イン・ザ・ファン』 8曲目『グリーティングス』
    9曲目『レギュレイター』
    は、独立した曲をメドレー風に聴かせる秀作です。

    しっとりとしながらヘヴィ、ラストは綺麗なバラード・・・
    と、思ったら覚醒の絶叫。
    深いです。

      

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    2008年07月24日

    デモリション・マン

    スティング。
    大英帝国の誇る世界最高のシンガーです。
    大袈裟でなく、神に選ばれし声の持ち主で、
    その素敵さには一遍の曇りもございません。

    コチラはそのスティングの歌う、映画『デモリション・マン』の主題歌。
    さらにそれに1993年、イタリアでのライヴ音源5曲を収録した、
    素晴らしくナイスなミニ・アルバムです。

    題曲『デモリション・マン』は挑発的なリフがカッコ良く、
    スティングの煽るような声ががゾクゾクさせる佳曲です。
    もし私がプロレスラーだったら、この曲で入場します。
    そのくらい、テンションの高い1曲ですよ。


    そして2曲目からはその『最高の声』はもちろん、
    素晴らしいバンドと素晴らしい雰囲気を堪能できるライヴ。

    ポリス時代の超・名曲
    『キング・オブ・ペイン』。

    『レオン』をはじめ、数々の映画の名場面を演出した
    『シェイプ・オブ・マイ・ハート』。

    ミュージシャンシップがライヴ映えする
    『ラヴ・イズ・ストロンガー・ザン・ジャスティス』。

    代表曲のひとつで『カッコイイ大人の空気』が溢れている
    『イッツ・プロバブリー・ミー』。

    そしてかのビートルズの有名曲
    『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』。


    なんせロックはライヴが一番なんで、
    ホントに理屈なんていらないんですよ。
    唯一の基準は『カッコイイかどうか』。
    それだけです。

    そしてカッコイイからそれでいいんです。

      

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